11月25日(土)、島田市立総合センターでしまだ看護つなぎ隊研修会を開催しました。
この研修は、地域における領域の異なる看護職が連携し、垣根を越えて地域包括ケアのつながる取組をするという目的として市と協働して取り組んでいます。
今回も、第1回に引き続き講師に静岡県災害医療コーディネーターのまつおか内科循環器クリニック院長 松岡良太医師を迎え、「地域住民を助けるためにできること~救護所を共に支えよう~」について講演していただきました。参加者は、当院看護師21名、地域からは保健施設、訪問看護、クリニック、市施設等の看護師11名の計32名でした。
予測される南海トラフ地震の映像をみて、建物倒壊、ライフラインの断絶、液状化、道路、鉄道交通の不通、火災、津波の恐怖を実感しました。災害時には、自分たちも被災者となり、自分自身、家族の安全が守れないと動きがとれません。病院の参集に出向くことは難しいことが予測されます。島田市内には6か所の救護所があります。近隣の救護所であれば、出向くことが可能かもしれません。
今回の研修では、救護所の立ち上げ、役割分担、人員配置などグループごとで話し合いました。しかし、予測される1か所の救護所にくる傷病者は約640人(重症270人、軽、中等症370人)とされており、人員確保と配置は難しい問題であると感じました。実際に、災害がおきたとき、自施設、地域の救護所で自分は、なにができるか適所を明確にしておくことが重要であると松岡医師は話されていました。医療職のなかでも看護師の参集は多いので看看の連携は、有事の際は特に発揮すべきことであることを学びました。災害医療と地域包括ケアシステムと同時進行で学び続ける必要性を感じました。
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講師のまつおか内科循環器クリニック院長 松岡良太医師
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グループワークではたくさんの意見が出ました
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救護所での自分たちの役割を考え中
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災害時における「安全」とは何か考えました
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研修を通して看護職の連携を日頃から培います
文責:看護部