血液内科について

　当科は、白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫といった、いわゆる血液がんをはじめ、各種血液疾患の診療にあたっています。
血液がんといい、上記病名を耳にしても、なじみが薄いかもしれません。
確かにこれらは、胃がんや大腸がん、乳がん、前立腺がんなどに比べると、発生頻度は低いものの、高齢化もありその数は概して増加傾向にあります。

　またその診断や治療法は、1990年代以降現在に至るまで、かなりの速さで進歩、改良されており、それらを適時適切に用いることが重要になっています。
そのことを踏まえ当科では、新薬を積極的に導入しながら、その時々の標準治療を患者さま方に安心して受けて頂くことを心がけております。
　お一人お一人に病状や治療方針を十分ご説明し、最善の治療を提供できるよう、院内他科や他施設と連携して取り組んでまいります。
しかし、地域の血液内科を取り巻く状況、特に人員不足は深刻であり、当科も専任医師一人の状態が十年以上続いています。
当科のみならず、志太榛原地区、ひいては県中部地区の血液内科診療を維持するため、後進の指導を含め、今後も努力してまいります。