島田市立総合医療センターは損なわれた運動機能を少しでも回復することを目指します。
日本は世界一の長寿国であり、めざすところは健康寿命を長くすることです。元気に動けるお年寄りになっていただくことです。
そのための医療はわれわれ医療者だけのがんばりのみならず、医療を受ける方にも努力していただく必要があります。リハビリも通うことだけでなく、自分でも行なわないと目標は達成できません。
島田市立総合医療センターの整形外科は四肢の骨折などの外傷、膝や股関節などの関節、椎間板ヘルニアや脊柱間狭窄症と言われる病気を扱っています。 外科ですので手術治療が中心です。保存的治療が難しいまたは有効でない場合に手術加療が必要となります。
初診は紹介患者のみとなっております。まずは最寄りの整形外科開業医を受診していただき解決しない場合は紹介していただくように御願いいたします。
代表的な病気
【外傷】
『大腿骨頚部骨折』
高齢者に多い骨折で転倒などにより股の付け根の骨が折れます。たくさんの病気を持っておられる方も多く、早急の手術が必要になりますし、もともと持っている病気が多いので麻酔や術後の回復が難しいこともあります。とにかく速い発見と早急な治療(この場合は手術)で痛みがとれ、回復も速くなります。
【関節】
『人工関節』
人工関節はおもに股関節、膝関節の成績が安定しています。40年以上の歴史があり、現在は実績のある人工関節のみが使用されています。
人工関節はおもに股関節、膝関節の成績が安定しています。40年以上の歴史があり、現在は実績のある人工関節のみが使用されています。
以前よりも手術が若い人にもできるようになってきています。手術も道具も完成されており、良い点、悪い点も明らかになって来ています。痛みが取れ、ほとんど以前の生活に戻れる良い手術であると思っています。
※人工関節と関節痛の情報サイト「関節が痛い.com」に、大腿骨骨折及び人工股関節手術に関する中山主任部長のインタビューが掲載されています。
【中山 威知郎】大腿骨骨折の治療方針は、患者さんの手術後の人生を考え、もっともメリットのある選択をしていきたいと考えています。(外部サイト)
【脊椎外科】
『椎間板ヘルニア』
椎間板ヘルニアは若い方に多く、ほとんど手術しないで治るのが今の常識になっています。
牽引、痛み止め、体操、神経ブロックなどを駆使して自然に吸収されるのを待ちます。吸収されないまたは症状が軽快しない場合だけ手術の適応になります。
椎間板酵素注入療法も行います。椎間板ヘルニアに注射をして椎間板を溶かそうという治療法です。1椎間のみ保険適応があります。
手術になるのは椎間板ヘルニアの5%未満と考えられています。
『脊柱間狭窄症』
これは高齢の方に生じる病気で、脊柱の変形や多椎間のヘルニアのために脊髄周囲の血流低下が原因の一つと考えられています。年齢とともに身長が短くなってくるのは椎間板や椎体が変形してくるためで脊柱間狭窄症はだれでも生じます。症状が出る人と出ない人の違いは生まれつきの脊柱間の広さやもっている筋力の違いではないかと思っております。
症状は連続して長時間歩けなくなったりまたは足の痛みが出てきたりします。これも内服薬や牽引などの保存的治療で軽快しない場合に手術適応となります。手術を受けると歩けない状態は軽快する可能性は高いとおもいますが、足の麻痺やしびれはある程度長期間持続します。また、腰痛体操などの筋トレをしないと腰痛が軽快しません。手術だけではなおりませんのでご自身の努力も必要なります。
まずは最寄りの整形外科を受診してください。
精査や経過が思わしくない場合は島田市立総合医療センター整形外科を紹介していただいてください。島田市立総合医療センターでは時間をかけた丁寧な説明を心がけておりますのでその分待ち時間が長くなることをご容赦ください。
整形外科では、外来患者数の増加、スタッフの減少により全ての患者さんに迅速に対応することが困難となっております。そのため、現在、初診では紹介患者さんのみの扱いとなっています。他の医療機関からの紹介状をお持ちください。
医師紹介
職名 | 氏名 | 医師免取得年 | 学会専門医資格等 | 備考 |
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主任部長 | 中山 威知郎 | S61 | 日本専門医機構整形外科専門医 日本整形外科学会認定スポーツ医 日本整形外科学会認定リウマチ医 日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医 脊椎脊髄外科専門医 日本整形外科学会研修指導医 中部日本整形外科災害外科学会評議員 日本骨折治療学会評議員 |
【得意分野】外傷、脊椎、人工関節 |
部長 | 加藤 弘文 | H1 | 日本専門医機構整形外科専門医 日本整形外科学会脊椎脊髄病医 日本整形外科学会研修指導者 |
【得意分野】脊椎外科 |
部長 | 佐伯 公三 | H5 | 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会認定スポーツ医 日本スポーツ協会スポーツドクター 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医 日本整形外科学会研修指導医 |
【得意分野】スポーツ |
医長 | 斉藤 元央 | H23 | 日本整形外科学会専門医 | 【得意分野】人工関節、膝関節外科、外傷 |
医員 | 渥美 爽太朗 | H31 | 日本医師会認定健康スポーツ医 | |
医員 | 大田 快太郎 | R4 |
医師診療表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1診 | 中山 | 斉藤 | 渥美 | 大田 |
交替 |
2診 | スポーツ外来 | 渥美 | ― |
斉藤 |
― |
佐伯 | |||||
3診 | 大田 | 中山 | 佐伯 | ― | 佐伯 |
義肢装具 |
第2・第4 |
新たに受診される場合は紹介状のある患者さんのみの受け付けとなります。
診察が混雑している場合、午後の診察になることがあります。
文責:整形外科