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HOME当院について院内統計病院指標令和5年度 島田市立総合医療センター 病院指標

令和5年度 島田市立総合医療センター 病院指標

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

病院指標について

 当院は、厚生労働省の「DPC導入の影響評価に係る調査(DPC調査)」に参加しています。
以下に公表する病院指標は、当院のDPC調査のデータを基に作成されたものです。
 「DPC(Diagnosis Procedure Combination)」は、急性期医療に係る診断群分類という意味で、傷病名・手術や処置などで分類し、14桁のコードで示します。
そのコードごとに包括点数が設定されており、これに基づいて診療報酬の請求を行っております。
 公表する指標の対象患者などについては、以下のとおりです。

  1. 令和5年度病院指標は、令和5年4月1日~令和6年3月31日の間に当院を退院した患者が対象となります。
  2. 厚生労働省のDPC調査の対象外となる患者は本指標の集計対象外となります。
  3. 入院後24時間以内に死亡した患者、または生後1週間以内に死亡した新生児は、本指標の集計対象外となります。
  4. 臓器移植の患者は本指標の集計対象外となります。
  5. 公表する項目や集計の条件など(作成要領)は、厚生労働省が定めています。
  6. 作成要領に従い、対象患者が10例未満の場合、患者数や平均在院日数等の数値を「-」と表示しています。

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 204 122 109 174 350 620 1272 2500 2172 787

退院患者を年齢階級別に分けた指標です。
・患者数の合計は8,310人(前年度:8,143人)で、昨年度から167人増加しています。
・20歳未満の患者は326人(前年度:284人)で42人増加し、全体に占める割合は3.92%(前年度:3.49%)で、昨年度より0.43ポイント増となりました。
 10歳未満の患者が増え、前年度比47人増となっています。 ・70歳以上の患者は5,459人(前年度:5,321人)で138人増加しており、全体に占める割合は65.69%(前年度:65.34%)で、0.35ポイント増となりました。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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DPC(診断群分類)対象の患者で選択したDPCについて、診療科ごとに集計し、患者数の多い上位5つを示しています。
患者数が10未満の場合、患者数・平均在院日数(自院)・転院率・平均年齢を「-」と表示しています。
上位5位までの患者数が全て10件未満の診療科については、作成要領により掲載されません。
(上記の理由により、形成外科、産婦人科、救急科の指標が非公表となっております。)
各DPCごとの平均在院日数(全国)の値は、厚生労働省が公表した「DPC対象病院における診断群分類別平均在院日数(令和5年度)」によります。
当院では内科ローテーション制による入院診療を行っており、肺炎や脳梗塞、尿路感染症等の一部症例について、内科系の診療科が担当しております。
そのため、以下に示す各診療科の指標にそれらの診断群分類が掲載される場合があります。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 内視鏡的胆道ステント留置術等 処置2なし 副傷病なし 99 8.74 8.75 1.01 72.39  
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 44 8.45 7.58 0.00 66.80  
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 その他手術あり 処置2なし 36 10.36 11.65 0.00 76.50  
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術等 32 5.56 2.61 0.00 70.62  
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 処置1なし 処置2なし 32 9.19 7.63 0.00 73.25  

消化器内科では食道、胃、腸、肝臓、胆のう、膵臓など、食物の消化に関わる臓器の疾患を治療します。 投薬や注射による治療のほか、内視鏡を用いた検査や治療を行います。 開腹手術および腹腔鏡手術が必要な場合には外科と連携して治療にあたっています。

<DPCについて>
1…胆管炎や総胆管結石で、結石除去やステント留置を行ったもの
2…小腸や大腸の憩室性疾患(憩室炎、憩室出血など)による入院で、止血術等の手術を要しなかったもの
3…膵臓がんで内視鏡的胆道ステント留置術や抗悪性腫瘍剤注入用カテーテル留置術等の手術を行い、かつ化学療法を入院中に行っていないもの
4…大腸のポリープや良性腫瘍で、内視鏡下で切除術を行ったもの
5…下血・血便や逆流性食道炎、薬剤性腸炎等での入院

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 転院以外 165 18.84 17.38 7.27 83.43  
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術等 処置2なし 99 6.95 4.57 0.00 66.64  
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈ステント留置術等 処置1なし 処置2なし 72 5.92 4.26 0.00 70.89  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む)、再発性心筋梗塞 その他手術あり 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 55 11.69 11.54 3.64 71.76  
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 心臓カテーテル法による諸検査等 処置2なし 転院以外 54 3.57 3.05 1.85 69.89  

循環器内科では、主に心臓や血管の疾患を診療しています。また、心血管疾患の危険因子となりうる、高血圧や脂質異常症などの管理も行います。
心臓エコーやCT・MRIといった画像診断からカテーテル治療、ペースメーカー植込など、疾患に合わせた診療を行い、24時間患者受入が可能な体制をとっています。

<DPCについて>
1…心不全による、他の医療機関からの転院以外の入院で、手術や特定の処置行為等を行わないもの
2…発作性や持続性の心房細動で経皮的カテーテル心筋焼灼術(アブレーション)を行ったもの
3…狭心症や陳旧性心筋梗塞で、経皮的冠動脈ステント留置術などの手術を行ったもの
4…急性心筋梗塞で経皮的冠動脈ステント留置術などの手術を行ったもの
5…狭心症や陳旧性心筋梗塞による、他の医療機関からの転院以外の入院で、心臓カテーテル検査のみ行ったもの

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx1xxx 食物アレルギー 小児食物アレルギー負荷検査 36 1.00 2.12 0.00 6.89  
0400801199x00x 肺炎等 15歳未満または市中肺炎等 1歳以上15歳未満 手術なし 処置2なし 副傷病なし 20 5.35 5.62 0.00 3.20  
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 18 6.00 5.96 0.00 0.28  
010230xx99x00x てんかん 手術なし 処置2なし 副傷病なし 13 2.38 7.19 7.69 3.92  
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 処置2なし 10 4.50 5.86 0.00 2.30  

小児科では、生まれたばかりの赤ちゃんから15歳ぐらいまでのお子さんに関する病気全般の診療をしています。対象年齢が幅広く、各年齢・発達段階に応じて診療します。
肺炎や川崎病など入院での治療が必要な疾患はもちろん、神経発達症やてんかんなどの神経疾患、アレルギー疾患、その他慢性疾患の外来診療も積極的に行っています。
また非常勤医師による腎疾患、循環器疾患、内分泌疾患の専門外来も行っています。

<DPCについて>
1…食物アレルギーで、アレルギー負荷検査を行ったもの
2…1歳以上15歳未満小児の肺炎(ウイルス性肺炎や間質性肺炎を除く)による入院
3…気管支喘息発作や小児喘息性気管支炎による入院
4…てんかんによる入院
5…インフルエンザ感染症、またはRSウイルス等のウイルス性肺炎による入院

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア 15歳以上 鼠径ヘルニア手術等 171 5.11 4.55 0.00 71.38  
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 78 8.33 6.87 0.00 64.15  
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 59 13.42 8.95 0.00 70.49  
060150xx99xxxx 虫垂炎 手術なし 56 9.84 8.02 0.00 46.04  
060150xx03xxxx 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わない等 44 7.09 5.29 0.00 46.34  

外科では食道から肛門に至るまでの消化器疾患全般に対する外科的治療やヘルニア手術を行っており、交通外傷等の多発外傷・救急疾患にも対応します。 消化器のがんの治療では、消化器内科や放射線科とも連携し、化学療法や放射線療法、免疫療法などを組み合わせた集学的治療も行っています。 乳腺外科では、乳がんに対する手術(乳房温存手術や乳房切除術)や、化学療法・放射線療法を行っています。

<DPCについて>
1…鼡径ヘルニア(15歳以上の患者)で、ヘルニア手術を行ったもの (腹腔鏡手術…155例/開腹手術…16例)
2…胆のう炎や胆のう腺筋腫症で、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行ったもの (開腹による胆嚢摘出術症例はこのDPCとは別で、2例)
3…腸閉塞(イレウス)で手術を行わずに保存的治療を行ったもの
4…急性虫垂炎で手術を行わずに保存的治療を行ったもの
5…虫垂周囲に膿瘍のない急性虫垂炎または慢性虫垂炎で、虫垂切除術を行ったもの

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工関節置換術等 190 44.03 25.50 14.74 85.54  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等 30 42.33 21.96 0.00 75.67  
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 人工関節置換術等 22 31.68 19.55 0.00 70.18  
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む) 骨移植術等 20 12.50 13.04 0.00 50.05  
160850xx01xxxx 足関節・足部の骨折・脱臼 骨折観血的手術等 17 32.12 18.32 5.88 58.71  

整形外科では、四肢の骨折などの外傷、膝関節や股関節などの関節疾患、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患を扱っています。
多くの症例で手術治療を行いますが、患者さんや疾患の状態によっては、保存的治療とする場合もあります。
大腿骨や骨盤の骨折、変形性膝関節症や股関節症などでは、急性期治療の後に回復期リハビリ病棟での集中的なリハビリも行っています。

<DPCについて>
1…大腿骨頚部や転子部の骨折で、観血的整復術や人工骨頭挿入術を行ったもの
2…変形性膝関節症で、人工膝関節置換術を行ったもの
3…変形性股関節症や大腿骨頭壊死で、人工股関節置換術を行ったもの
4…前十字靭帯断裂で関節鏡下靭帯断裂形成手術、または半月板損傷で関節鏡下半月板縫合術を行ったもの
5…足関節部や踵骨(かかと)の骨折で観血的整復術や経皮的鋼線刺入固定術等の手術を行ったもの

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし 54 15.26 9.88 7.41 76.09  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし 副傷病なし 52 11.17 8.38 11.54 69.42  
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 動脈造影カテーテル法(選択的に造影撮影) 処置2なし 39 2.77 2.95 0.00 68.36  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 37 29.57 19.09 32.43 70.95  
010050xx02x00x 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 処置2なし 副傷病なし 30 10.63 11.87 3.33 83.10  

脳神経外科では、脳腫瘍や頭部外傷、脳血管疾患で外科的治療が必要な患者さんを主に診療しています。緊急を要する開頭手術やカテーテル治療にも対応できるよう、体制を整えております。
当院は回復期リハビリ病棟を併設しておりますので、急性期治療後の質の高いリハビリテーションも提供しております。

<DPCについて>
1…外傷性硬膜下血腫や外傷性くも膜下出血、脳挫傷等で特定の手術以外の手術や輸血を行ったもの
2…外傷性硬膜下血腫や外傷性くも膜下出血、脳挫傷等で手術をせず、保存的治療を行ったもの
3…未破裂の脳動脈瘤で、血管造影検査を目的とした検査入院
4…脳出血(外傷によるもの以外、かつ入院時JCSが10未満)で手術をせず、保存的治療を行ったもの
5…急性または慢性の硬膜下血腫(外傷性以外)で穿頭血腫洗浄術を行ったもの

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 処置1なし 35 14.86 12.88 8.57 74.83  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 23 8.91 9.29 0.00 71.30  
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 処置2なし 17 2.88 7.22 0.00 78.53  
161060xx99x0xx 詳細不明の損傷等 手術なし 処置2なし - - 2.86 - -  
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術等 処置1なし - - 3.93 - -  

皮膚科では、アレルギー疾患や膠原病(こうげんびょう)をはじめとする免疫疾患、細菌やウイルスの感染症、皮膚腫瘍、代謝性皮膚疾患などの疾患の治療、患者さんへの指導を行っております。
また日本皮膚科学会より承認されており、重症の乾癬に対して生物学的製剤を使用した治療も行っております。

<DPCについて>
1…蜂巣炎(蜂窩織炎)で、ペニシリン製剤等の薬剤による治療を行ったもの
2…帯状疱疹で、抗ウイルス剤等の薬剤による治療を行ったもの
3…基底細胞がん・有棘細胞がん・ボーエン病など、皮膚の悪性腫瘍切除術を行ったもの
4…アナフィラキシーやアナフィラキシーショック、食物依存性運動誘発アナフィラキシーによる入院
5…脂肪腫や粉瘤、脂漏性角化症で腫瘍摘出術を行ったもの

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 前立腺針生検法 92 2.14 2.44 0.00 71.14  
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用等 処置2なし 91 8.01 6.85 0.00 76.00  
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの等 66 8.27 7.75 1.52 74.86  
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 副傷病なし 62 4.56 5.22 0.00 61.68  
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 38 12.92 11.19 0.00 71.32  

泌尿器科では、尿路(腎臓・尿管・膀胱・前立腺・尿道)のがん・結石・感染症、及び排尿障害(前立腺肥大、尿失禁、頻尿)などの疾患について検査・治療を行っております。
疾患により、腹腔鏡や内視鏡、レーザーや体外衝撃波など、侵襲性の低い(身体にやさしい)治療法を実施しております。
また、前立腺がん、腎がん、膀胱がんにおいては、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を利用するロボット支援手術も行っています。

<DPCについて>
1…前立腺がんに対する前立腺生検目的の入院
2…膀胱がんで経尿道的悪性腫瘍手術(TURBT)を行ったもの
3…前立腺肥大症で経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP)を行ったもの
4…尿管結石症や腎結石症でレーザーを用いた経尿道的結石除去術(TUL)を行ったもの
5…前立腺がんでロボット(ダヴィンチ)支援による前立腺全摘術(RARP)を行ったもの

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 488 1.90 2.54 0.00 77.26  
020220xx97xxx0 緑内障 その他手術あり 片眼 48 2.04 4.82 0.00 75.19  
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 41 6.17 7.81 0.00 56.95  
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 水晶体再建術等 処置2なし 19 4.74 5.67 0.00 70.05  
020240xx97xxx0 硝子体疾患 手術あり 片眼 13 3.00 4.88 7.69 77.46  

眼科では、病状に応じて、白内障手術、硝子体手術、緑内障手術、外眼部手術(眼瞼手術、翼状片手術、他)、
涙道手術(涙管チューブ挿入、涙嚢鼻腔吻合術)などの手術をおこなっています。
加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、血管新生緑内障など適応が拡大し、今後ますますの増加が予想されます抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬の
硝子体注射につきましては、外来処置室にて毎日施行可能な体制を整えております。

<DPCについて>
1…白内障で水晶体再建術(眼内レンズ挿入あり)を行ったもの
2…緑内障で緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術または緑内障治療用インプラント挿入術)を行ったもの
3…網膜剥離で硝子体茎顕微鏡下離断術を行ったもの。裂孔原性網膜剥離が大多数を占めている。
4…黄斑円孔や網膜前膜で硝子体茎顕微鏡下離断術と水晶体再建術を同時に行ったもの
5…硝子体の出血や混濁、脱出で手術を行ったもの

耳鼻いんこう科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 手術なし 19 4.37 5.51 0.00 45.79  
100020xx010xxx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術等 処置1なし 19 7.74 7.94 0.00 54.47  
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 18 5.72 7.53 0.00 29.67  
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 14 7.64 6.02 0.00 58.57  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 14 4.29 4.73 0.00 59.79  

耳鼻いんこう科では、中耳炎や副鼻腔炎などの耳や鼻の疾患だけでなく、舌がんや咽頭・喉頭がん、甲状腺や耳下腺の腫瘍など、首から頭の間の様々な疾患の治療を行っております。
がん治療においては、手術を主体に、抗がん剤治療や放射線治療を組み合わせた治療も行っております。

<DPCについて>
1…急性扁桃炎や扁桃周囲膿瘍等による入院
2…甲状腺がんで切除術や全摘術、頚部郭清術を行ったもの
3…慢性扁桃炎や扁桃肥大で扁桃摘出やアデノイド切除の手術を行ったもの
4…慢性副鼻腔炎(上顎洞炎や篩骨洞炎、汎副鼻腔炎など)で内視鏡下副鼻腔手術を行ったもの
5…めまい症や前庭神経炎、メニエール病による入院

呼吸器内科・呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 115 18.93 18.65 3.48 76.88  
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 手術なし 経気管肺生検法等 処置2なし 副傷病なし 85 3.36 2.98 0.00 73.58  
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし 化学療法ありかつ放射線療法なし 副傷病なし 45 8.80 8.33 0.00 74.89  
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 その他手術あり 処置2なし 副傷病なし 43 9.67 9.89 0.00 70.86  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 35 19.86 20.60 28.57 84.17  

呼吸器内科では、肺炎や肺気腫、気管支喘息といった内科的疾患のほか、肺がんの気管支鏡検査や化学療法も行っております。また、結核病床を有しておりますので、肺結核の患者さんも受け入れております。
一方、呼吸器外科では、肺がんの手術や化学療法の他、気胸の手術や肋骨骨折等の治療を行っております。一部の肺手術においては、胸腔鏡を用いて行うことで、患者さんの身体への負担の軽減に努めております。

<DPCについて>
1…間質性肺炎による入院
2…肺がんの疑いで、診断のため肺・気管支の生検を行う検査入院
3…肺がんで入院し、化学療法を行ったもの
4…肺がんによる入院で、胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術を行ったもの
5…誤嚥性肺炎による入院

血液内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし リツキシマブ 57 7.42 9.62 0.00 71.65  
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 化学療法 23 39.35 36.15 0.00 62.65  
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし ブレンツキシマブ ベドチン等 17 8.82 12.88 0.00 70.12  
130010xx97x4xx 急性白血病 手術あり ベネトクラクス 16 18.94 28.79 0.00 68.81  
130060xx97x3xx 骨髄異形成症候群 手術あり 化学療法 11 15.18 29.24 0.00 75.45  

血液内科では、急性白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液悪性疾患をはじめとする血液疾患の診断並びに治療を行っております。病棟にはクリーン・ルーム(無菌治療室)を備えており、志太榛原2次医療圏内で唯一の血液疾患入院受入施設として、診療体制の維持に努めています。

<DPCについて>
1…悪性リンパ腫で、リツキシマブ(先発品名:リツキサン)による化学療法を行ったもの
2…急性骨髄性白血病で、化学療法(キロサイド注など)と輸血を行ったもの
3…悪性リンパ腫で、ブレンツキシマブ ベドチン(商品名:アドセトリス)やポラツズマブ ベドチン(商品名:ポライビー)による化学療法を行ったもの
4…急性骨髄性白血病で、ベネトクラクス(商品名:ベネクレクスタ錠)による化学療法と輸血を行ったもの
5…骨髄異形成症候群で、化学療法と輸血を行ったもの

糖尿病・内分泌内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) インスリン製剤(注射薬に限る) 47 15.19 13.99 4.26 62.13  
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く) 処置2なし 41 11.98 10.66 0.00 58.02  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 処置2なし 副傷病なし 15 17.33 13.15 6.67 67.33  
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 処置1なし 副傷病なし 12 3.67 6.46 0.00 61.00  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし 10 15.00 20.60 20.00 86.70  

糖尿病・内分泌内科では、糖尿病とその合併症、甲状腺疾患や間脳下垂体副腎病変などの疾患の診断・治療・指導を行っております。
糖尿病の食事療法では、集団もしくは個別の栄養指導を行って教育効果を検討したり、食堂に集まって会食しながら栄養の説明・指導を受けたりと、教育に重点をおいた診療体制をとっています。甲状腺疾患ではホルモン関連検査やエコー、シンチや生検等を行い、診断をしております。

<DPCについて>
1…2型糖尿病で、入院中にインスリン注射を行ったもの
2…2型糖尿病の教育入院
3…糖尿病性のケトアシドーシス・ケトーシスや低血糖性昏睡による入院
4…原発性アルドステロン症や副腎腫瘍での検査入院
5…誤嚥性肺炎による入院

腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 処置2なし 副傷病なし 22 9.05 7.57 0.00 71.59  
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 処置2なし 22 12.91 11.49 18.18 72.50  
110280xx9902xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 処置1なし 腹膜灌流 連続携行式腹膜灌流 15 17.40 8.09 0.00 64.60  
180010x0xxx0xx 敗血症 1歳以上 処置2なし 14 29.43 20.03 14.29 78.07  
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの等 人工腎臓 13 33.69 34.07 0.00 70.46  

腎臓内科の対象疾患は、腎臓移植を除くすべての腎臓疾患です。腎生検による疾患の診断と治療、ネフローゼ症候群やANCA(抗好中球細胞質抗体)関連腎炎に対するステロイドや免疫抑制剤の投与、血液透析や腹膜透析の導入や維持管理を行っております。
その他、活動性のIgA腎症への扁摘パルス療法や、多発性のう胞腎へのトルバプタン治療なども行います。

<DPCについて>
1…慢性腎不全で、内シャント設置術や血管移植術等の手術を行ったもの
2…慢性腎不全による入院
3…慢性腎不全で、腹膜かん流を行ったもの
4…敗血症による入院
5…慢性腎不全で、内シャント設置術や血管移植術等の手術と透析(人工腎臓)を行ったもの

脳卒中科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990201 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 脳血管疾患等リハ等 副傷病なし RankinScale0~2等 14 20.64 15.57 7.14 77.36  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10未満 手術なし 処置1なし 処置2なし 副傷病なし 10 28.40 19.09 20.00 75.30  
010060x2990401 脳梗塞 3日以内かつJCS10未満 手術なし 処置1なし エダラボン 副傷病なし RankinScale0~2等 - - 15.70 - -  
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外) JCS10以上 手術なし 処置2なし - - 22.61 - -  
010060x0990201 脳梗塞 4日以降かつJCS10未満 手術なし 処置1なし 脳血管疾患等リハ等 副傷病なし RankinScale0~2等 - - 15.44 - -  

脳卒中科では、主に脳梗塞や脳出血、くも膜下出血等の治療を行っております。手術以外の治療が中心ですが、 手術が必要な場合は脳神経外科にて行います。当院は回復期リハビリ病棟を併設しておりますので、急性期治療後の質の高いリハビリテーションも提供しております。

<DPCについて>
1…脳梗塞(発症から3日以内で入院時JCSが10未満)で脳血管疾患リハビリを行ったもの
2…脳出血(外傷性以外で入院時JCSが10未満)で手術をせず、保存的治療を行ったもの
3…脳梗塞(発症から3日以内で入院時JCSが10未満)でエダラボン(ラジカット点滴)を使用したもの
4…脳出血(外傷性以外で入院時JCSが10以上)で手術をせず、保存的治療を行ったもの
5…脳梗塞(発症から4日以降で入院時JCSが10未満)で脳血管疾患リハビリを行ったもの

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 34 - - 11   37 1 8
大腸癌 30 25 29 27 - 69 1 8
乳癌 31 14 - - - 28 1 8
肺癌 51 11 19 31 11 197 1 8
肝癌 - - - - - 21 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

当院に入院し、がんの診療を受けた5大がんのステージ別患者数です。
初めての治療(初発)の場合のがんの進行度(ステージ:StageⅠ~Ⅳまたは不明)別の患者数、また再発で入院治療を受けた患者数を集計したものです。
病期分類基準は、UICC TNM分類(第8版)で分類しています。

胃がん…ステージⅠとステージⅣ、及び再発例が多く、ステージⅡやⅢは少数である。
大腸がん…ステージⅠ~Ⅳのいずれにも一定数の患者がいる。
乳がん…ステージⅡまで、および再発患者が大多数を占めており、進行したステージⅢ以上は少数である。
肺がん…初発患者ではステージⅠやⅣの患者が多い。生検後の病理診断結果が出る前で、ステージ不明の患者がおり、また再発患者も非常に多い。
肝がん…再発患者が多い。それぞれ少数であるが、ステージⅠ~Ⅳの患者が存在する。
※初発のステージが不明の患者は、入院中に病理診断結果が出ておらず、ステージが未確定だった患者です。
◆UICC TNM分類
UICC(国際対がん連合)によるがんの分類方法。原発がんの大きさ、広がり、深さ(T)、原発がんの所属リンパ節転移の有無と範囲(N)、他の臓器への遠隔転移の有無(M)による病期分類(ステージ判定)を行うものです。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 11 12.00 55.82
中等症 124 17.69 79.35
重症 61 19.80 86.07
超重症 15 22.40 82.73
不明 - - -

日常生活をしている中で発症した肺炎(市中肺炎)の重症度を集計したものです。中等症と重症が特に多くなっています。重症度が上がるほど、患者の平均年齢も高く、在院日数も長くなる傾向にあります。
※この指標は20歳以上の市中肺炎の患者を対象としており、20歳未満の患者や市中肺炎以外(誤嚥性肺炎、間質性肺炎、ウイルス性肺炎)の患者は含まれません。
※市中肺炎の重症度は「A-DROPスコア」で判定します。

◆A-DROPスコア
A(Age):男性70歳以上、女性75歳以上
D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上 または 脱水あり
R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60torr以下)
O(Orientation):肺炎による意識障害あり
P(Pressure):収縮期血圧 90mmHg以下

 <A-DROPスコア該当数による重症度判定基準>
  0個:軽症 (外来治療)
1~2個:中等症 (外来治療または入院治療)
  3個:重症 (入院治療)
4~5個:超重症 (ICUや重症個室へ入院)

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 242 35.98 78.09 19.86
その他 45 38.24 77.56 2.79

脳梗塞の患者について、発症から入院までの日数を基準にして集計したものです。
脳梗塞の患者287人のうち84%にあたる242人が、発症から3日以内に入院しています。 「その他」は、発症4日目以降の入院もしくは無症候性の脳梗塞を示しています。 約23%の患者が当院での治療後に転院しており、転院先は、回復期リハビリテーション病棟や療養病棟を有する他の医療機関です。
当院の回復期リハビリテーション病棟に入棟(転棟)した患者は、転院患者には含まれません。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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各診療科で行った手術を集計し、実施患者数上位の手術を最大5つ公表します。
ただし、患者数が10未満の場合、患者数・平均在院日数などはすべて「-」と表示しています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 72 4.40 8.96 0.00 79.17  
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 56 2.59 5.75 3.57 69.00  
K654 内視鏡的消化管止血術 42 1.12 13.45 4.76 76.02  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 32 3.09 4.28 0.00 72.72  
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 22 1.00 8.36 0.00 70.55  

消化器内科で行う手術は、ほとんどが内視鏡を用いて行うものです。
前年度同様、内視鏡的胆道ステント留置術や内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ)など、胆道疾患での手術が多くなっています。

循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 95 3.61 2.59 0.00 67.52  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 68 2.90 4.31 1.47 73.04  
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 35 0.00 14.46 11.43 73.54  
K597-2 ペースメーカー交換術 23 1.09 4.04 0.00 84.87  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 22 1.41 9.77 0.00 77.86  

経皮的カテーテル心筋焼灼術(いわゆるアブレーション手術)は昨年度よりさらに6件増えました。
急性心筋梗塞や不安定狭心症に対する経皮的冠動脈ステント留置術は、緊急手術(来院してすぐに行うこと)が多いため、平均術前日数が0.00となります。
四肢の血管拡張術・血栓除去術は、下肢閉塞性動脈硬化症の患者に対して下肢の血栓を除去する手術で、こちらも比較的入院早期に行われます。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 158 1.08 2.91 0.00 69.66  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 83 1.69 6.31 0.00 63.76  
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 43 1.02 5.05 0.00 46.72  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 42 4.26 20.26 0.00 72.19  
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 24 2.96 6.54 0.00 65.79  

外科の手術は、患者さんの身体の負担軽減にもつながる腹腔鏡を用いた低侵襲手術が多くなっています。
腹腔鏡を用いる手術は、胆のう摘出術やヘルニア手術、大腸の悪性腫瘍切除術や虫垂切除術が多いです。
抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置は、化学療法用のポートを造設する手術で、他の診療科の患者でも、主治医からの依頼で実施する場合があります。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 等 156 1.22 43.49 14.10 84.08  
K0821 人工関節置換術(股)または(膝) 51 1.04 34.92 0.00 73.27  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 43 1.84 42.30 11.63 86.53  
K0731 関節内骨折観血的手術(肘) 等 35 0.57 20.03 5.71 64.83  
K0732 関節内骨折観血的手術(手) 等 24 1.25 12.83 4.17 65.00  

整形外科の手術は、四肢の骨折に対する観血的手術(骨接合術)や人工関節や人工骨頭の挿入術が多く、平均年齢も80歳を超えるものが多いです。
「骨折観血的手術(大腿)等」は、大腿骨頚部や転子部等の骨折、あるいは上腕骨の骨折に対して観血的な整復を行う手術です。
「人工関節置換術(股)もしくは(膝)」は、変形性股関節症や変形性膝関節症、大腿骨頭壊死に対して、人工関節を挿入する手術です。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 等 65 3.25 9.80 6.15 80.92  
K178-4 経皮的脳血栓回収術 28 0.00 42.61 32.14 81.18  
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) 23 1.09 74.48 39.13 78.09  
K1742 水頭症手術(シャント手術) 23 17.39 32.48 17.39 77.26  
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 20 4.45 9.65 0.00 79.70  

脳神経外科の手術は、開頭して行うものと、血管造影をしながらカテーテルにより治療を行うものが主な手術となります。
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術は、慢性硬膜下血腫の患者に対して、頭蓋内を穿孔・洗浄してドレナージを行う手術です。
脳梗塞に対する経皮的脳血栓回収術や脳出血に対する頭蓋内血腫除去術は、救急搬送された患者に緊急で行う事が多いので、平均術前日数が0に近い数値となっています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 21 0.24 2.29 0.00 72.86  
K0062 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径3㎝以上,6㎝未満) - - - - -  
K0051 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2㎝未満) - - - - -  
K0151 皮弁作成術・移動術・切断術・遷延皮弁術(25未満) - - - - -  
K0063 皮膚,皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6㎝以上,12㎝未満) - - - - -  

皮膚科では主に、皮膚の悪性腫瘍を切除する手術をおこなっております。
悪性腫瘍の種類としては悪性黒色腫や有棘細胞癌。基底細胞癌やボーエン病などが多く、手術は入院当日に行うことが多いです。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 87 1.80 5.01 0.00 76.56  
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) 69 2.32 3.23 1.45 64.04  
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの) 60 1.68 5.28 1.67 74.93  
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 37 2.16 9.46 0.00 71.14  
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 22 2.41 8.73 4.55 74.32  

泌尿器科の手術は、腎臓や膀胱、前立腺の悪性腫瘍に対する手術、腎・尿路尿管の結石除去手術が多いです。
「K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)」は手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いて行うものであり、実施件数は増加傾向にあります。

眼科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 494 0.01 0.89 0.00 77.13  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 72 0.04 4.40 0.00 65.18  
K2686 緑内障手術(水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) 46 0.02 0.85 0.00 76.93  
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) 12 0.58 2.42 0.00 73.83  
K204 涙嚢鼻腔吻合術 11 1.00 4.00 0.00 70.73  

眼科の手術は、白内障や緑内障、硝子体疾患の手術が多いです。
予定入院の場合、そのほとんどが入院当日に手術を行っているため、平均術前日数は0に近い数値になっています。
白内障の入院手術は原則1泊2日で行いますが、場合によって1日(日帰り)入院や2泊3日入院での実施も承っております。

耳鼻いんこう科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 27 0.11 4.85 0.00 21.89  
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)(頸部外側区域郭清を伴わないもの) 15 0.40 6.27 0.00 56.27  
K340-6 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型(汎副鼻腔手術) - - - - -  
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) - - - - -  
K344 経鼻腔的翼突管神経切除術 - - - - -  

耳鼻いんこう科の手術は、扁桃炎や副鼻腔炎の手術、耳下腺や甲状腺がんや声帯ポリープの切除手術が多いです。
口蓋扁桃手術は慢性扁桃炎や扁桃肥大で扁桃を摘出する手術で、患者は小児から30歳代が多いので、平均年齢も低くなります。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 22 4.73 3.50 0.00 38.09  
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 20 1.20 7.30 0.00 69.85  
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 14 1.79 5.86 0.00 71.57  
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 14 1.21 9.00 7.14 79.93  
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 等 - - - - -  

呼吸器外科では肺がんや気胸などの手術を行っています。
これらの手術では、胸腔鏡を用いた低侵襲手術を行うことが多いです。
血管塞栓術は、喀血等の場合に肺動脈を透視しながら止血を行うものです。

腎臓内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 34 4.88 14.03 0.00 71.03  
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 13 9.23 28.23 0.00 64.77  
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回) - - - - -  
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) 等 - - - - -  
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -  

腎臓内科の手術は、人工透析や腹膜灌流に関わるものが多いです。
末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)は、人工透析のための内シャントを造設する手術です。
連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術は、腹膜灌流のためのカテーテルを植え込む手術です。
経皮的シャント拡張術・血栓除去術は、透析シャントに血栓がつまり、流れが悪くなった際に行う手術です。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 12 0.14
180010 敗血症 同一 46 0.55
異なる 54 0.65
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -

播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、真菌感染症、手術・処置等の合併症の診断群分類を選択した患者の数と発生率を示したものです。
【130100:播種性血管内凝固症候群】
 播種性血管内凝固症候群が入院契機となった患者は少数で、それ以外の急性期疾患が入院契機となった場合がほとんどです。
【180010:敗血症】
 どちらも同程度存在していますが、入院契機の傷病が別にあり、入院後に敗血症となる患者の方がわずかに多いです。
【180035:その他の真菌症】
 ごく少数ですが、入院契機と同一、異なる患者ともに存在します。
【180040:手術・処置等の合併症】
 合併症の内容を掲載します。
【「180040:手術・処置等の合併症」を選択した患者の具体的な合併症の内容】
・生検後の出血 … 1人

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

ファイルをダウンロード (TSV 16バイト)

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1017 956 94.00

肺血栓塞栓症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者のうち、以下の(1)、(2)のいずれかに該当する患者の割合を示しています。

(1)肺血栓塞栓症予防管理を実施した
(2)抗凝固療法を実施した

対象となる手術は以下のリンクからPDFファイルにてご覧いただけます。
なお、「区分1」の手術は15歳以上の患者を対象とし、「区分2」の手術は40歳以上の患者を対象とします。

リスクレベル「中」以上の対象手術一覧 (PDF 520KB)

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
2126 2006 94.36

血液の細菌培養同定検査を実施した患者のうち、同一日に2セット以上実施した割合を示しています。
血液培養検査を2セット以上実施することで病原菌の特定がしやすくなり、効果的な抗菌薬を選択することができます。これにより効率的な治療ができ、結果的に耐性菌の発生の抑制にもつながります。
また、培養された病原菌がコンタミネーション(血液採取時に皮膚の常在菌が混入すること)によるかの判断も可能になります。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

ファイルをダウンロード (TSV 15バイト)

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
763 679 88.99

広域スペクトル抗菌薬を使用した患者のうち、細菌培養検査を実施した患者の割合を示しています。
抗菌薬は、耐性化を防ぐために可能な限り狭域スペクトラムの薬剤を選択し、広域スペクトラムの薬剤の使用は限定した症例のみに実施する必要があります。
広域スペクトル抗菌薬は、以下に該当する抗菌薬となります。
・ピペラシリン
・カルバペネム系
 テビペネムピボキシル、メロペネム水和物、ビアペネム、ドリペネム、イミペネム・シラスタチンナトリウム、パニペネム・ベタミプロン、タゾバクタム
・第4世代セフェム系
 セフタジジム水和物、セフピロム硫酸塩、セフェピム塩酸塩水和物、セフォゾプラン塩酸塩

 

更新履歴

令和6年9月30日
令和5年度病院指標を掲載します。

文責:医事課

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