病院指標について
当院は、厚生労働省の「DPC導入の影響評価に係る調査(=DPC調査)」に参加しています。
以下に公表する病院指標は、当院のDPC調査のデータを基に作成されたものです。
「DPC(Diagnosis Procedure Combination)」は、急性期医療に係る診断群分類という意味で、傷病名・手術や処置などで分類し、14桁のコードで示します。
そのコードごとに包括点数が設定されており、これに基づいて診療報酬の請求を行っております。
公表する指標の対象患者などについては、以下のとおりです。
- 令和2年度病院指標は、令和2年4月1日~令和3年3月31日の間に当院を退院した患者が対象となります。
- 厚生労働省のDPC調査の対象外となる患者は本指標の集計対象外となります。
- 入院後24時間以内に死亡した患者、または生後1週間以内に死亡した新生児は、本指標の集計対象外となります。
- 臓器移植の患者は本指標の集計対象外となります。
- 公表する項目や集計の条件など(作成要領)は、厚生労働省が定めています。
- 作成要領に従い、対象患者が10例未満の場合、患者数や平均在院日数等の数値を「-」と表示しています。
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞の患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 99 | 100 | 114 | 197 | 354 | 579 | 1221 | 2204 | 2018 | 655 |
退院患者を年齢階級別に分けた指標です。
・患者数の合計は7,541人(前年度:6,936人)で、昨年度よりも増加しました。
・20歳未満の患者割合は2.64%(前年度:4.87%)で、昨年度より約2ポイント減となっています。
・70歳以上の患者は4,877人(前年度:4,366人)で511人の増加となっており、全体に占める割合としては64.67%(前年度:62.95%)で約2ポイント増となっており、入院患者の高齢化がより一層進んでいると考えます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
DPC(診断群分類)対象の患者で選択したDPCについて、診療科ごとに集計し、患者数の多いものを示しています。
患者数が10未満の場合、患者数・平均在院日数(自院)・転院率・平均年齢を「-」と表示しています。
上位3位までの患者数が全て10件未満の診療科については、作成要領により掲載されません。
各DPCごとの平均在院日数(全国)の値は、厚生労働省が公表した「DPC対象病院における診断群分類別平均在院日数(令和2年度)」によります。
当院では内科ローテーション制による診療を行っており、肺炎や脳梗塞等の一部症例について、内科系の診療科が入院診療を担当することがあります。
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 132 | 9.83 | 9.53 | 0.76 | 77.39 | |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし | 64 | 8.86 | 7.74 | 0.00 | 62.06 | |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 49 | 5.51 | 2.66 | 0.00 | 68.12 | |
060190xx99x0xx | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 48 | 9.48 | 8.83 | 2.08 | 66.73 | |
180010x0xxx0xx | 敗血症(1歳以上) 手術・処置等2 なし | 36 | 20.56 | 19.20 | 13.89 | 83.44 |
消化器内科では食道、胃、腸、肝臓、胆のう、膵臓など、食物の消化に関わる臓器の疾患を治療します。 投薬や注射による治療のほか、内視鏡を用いた検査や治療を行います。 開腹手術および腹腔鏡下の手術が必要な場合には外科と連携して治療にあたっています。
<DPCについて>
1…胆管炎や胆管結石で、結石除去やステント留置を行ったもの
2…小腸や大腸の憩室性疾患(憩室炎、憩室出血など)による入院で、手術を行わなかったもの
3…大腸のポリープや良性腫瘍で、内視鏡下で切除術を行ったもの
4…虚血性腸炎(腸壊死を含む)による入院で、手術を行わなかったもの
5…敗血症による入院
循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
050130xx9900xx | 心不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 148 | 20.56 | 17.23 | 8.78 | 82.59 | |
050050xx0200xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等1 なし、1,2あり 手術・処置等2 なし | 77 | 5.03 | 4.44 | 0.00 | 72.79 | |
050050xx9910xx | 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等1 1あり 手術・処置等2 なし | 72 | 3.35 | 3.07 | 0.00 | 71.12 | |
050030xx97000x | 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等1 なし、1あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 63 | 11.32 | 12.09 | 1.59 | 67.35 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1 なし、1,3あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 52 | 9.77 | 10.56 | 0.00 | 83.27 |
循環器内科では、主に心臓や血管の疾患を診療しています。また、心血管疾患の危険因子となりうる、高血圧や脂質異常症などの管理も行います。
心臓エコーやCT・MRIといった画像診断からカテーテル治療、ペースメーカー植込など、疾患に合わせた診療を行い、24時間患者受入が可能な体制をとっています。
<DPCについて>
1…心不全による入院で、手術や特定の処置行為等を行わないもの
2…狭心症で、経皮的冠動脈ステント留置術などの手術を行ったもの
3…狭心症で、心臓カテーテル検査を行ったもの
4…急性心筋梗塞で経皮的冠動脈ステント留置術などの手術を行ったもの
5…房室ブロックや洞不全症候群でペースメーカー移植術や植込型心電図記録計移植術を行った、もしくはペースメーカーの交換を行ったもの
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 | 115 | 6.59 | 4.86 | 0.00 | 70.30 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 105 | 10.19 | 7.23 | 0.00 | 63.16 | |
060150xx99xx0x | 虫垂炎 手術なし 定義副傷病 なし | 65 | 9.00 | 7.17 | 1.54 | 44.06 | |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | 41 | 27.37 | 16.19 | 0.00 | 78.49 | |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等 | 37 | 7.73 | 5.44 | 0.00 | 44.97 |
外科では食道から肛門に至るまでの消化器疾患全般に対する外科的治療やヘルニア手術を行っており、交通外傷等の多発外傷・救急疾患にも対応します。 消化器のがんの治療では、消化器内科や放射線科とも連携し、化学療法や放射線療法、免疫療法などを組み合わせた集学的治療も行っています。 乳腺外科では、乳がんに対する手術(乳房温存手術や乳房切除術)や、化学療法・放射線療法を行っています。
<DPCについて>
1…鼡径ヘルニア(15歳以上の患者)で、ヘルニア手術を行ったもの(腹腔鏡手術…79例/開腹手術…36例)
2…胆のう炎で、腹腔鏡下胆嚢摘出術を行ったもの(全105例で腹腔鏡手術を行いました)
3…虫垂炎で手術を行わずに保存的治療を行ったもの
4…大腸がんで悪性腫瘍の切除手術を行ったもの(腹腔鏡手術…37例/開腹手術…4例)
※大腸がんの部位:(症例数の多い順に)上行結腸、横行結腸、S状結腸、下行結腸、盲腸・回盲部 5…虫垂炎で虫垂切除術を行ったもの(腹腔鏡手術…36例/開腹手術…1例)
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 205 | 48.04 | 25.09 | 7.32 | 84.38 | |
07040xxx01xxxx | 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 | 26 | 30.88 | 21.03 | 0.00 | 69.04 | |
160740xx01xx0x | 肘関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 定義副傷病 なし | 20 | 4.00 | 5.81 | 0.00 | 14.25 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2 なし | 20 | 37.05 | 19.06 | 15.00 | 74.70 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病 なし | 19 | 3.05 | 5.18 | 0.00 | 43.42 |
整形外科では、四肢の骨折などの外傷、膝関節や股関節などの関節疾患、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患を扱っています。
多くの症例で手術治療を行いますが、患者さんや疾患の状態によっては、保存的治療とする場合もあります。
大腿骨や骨盤の骨折、変形性膝関節症や股関節症などでは、急性期治療の後に回復期リハビリ病棟での集中的なリハビリも行っています。
<DPCについて>
1…大腿骨頚部や転子部の骨折で、観血的整復術または人工骨頭挿入術を行ったもの
2…変形性股関節症や大腿骨骨頭壊死で、人工関節置換術を行ったもの
3…上腕骨遠位端や尺骨近位端、また橈骨近位端の骨折で、経皮的鋼線刺入固定術や観血的整復術を行ったもの
4…骨盤の骨折で、手術は行わず保存的治療としたもの
5…前腕の骨折で手術を行ったもの
形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1 なし | 14 | 2.86 | 4.06 | 0.00 | 52.57 | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2 なし | 10 | 3.40 | 7.71 | 0.00 | 79.90 | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり 手術・処置等2 なし | - | - | 3.07 | - | - | |
160790xxxxxxxx | 手関節周辺の開放骨折 | - | - | 10.08 | - | - | |
070010xx010xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等 手術・処置等1 なし | - | - | 5.39 | - | - |
形成外科では、皮膚の腫瘍に対する手術や外傷や乳がん等の再建術、眼瞼(がんけん)下垂の手術等、体の表面に近い部分の外科的治療を主に行っています。
口唇裂や口蓋裂、合指症や多指症等の先天異常に対する手術にも対応しています。
<DPCについて>
1…皮膚や皮下の良性腫瘍(粉瘤や脂肪腫、軟部腫瘍など)で、腫瘍摘出術をおこなったもの
2…皮膚の悪性腫瘍で、悪性腫瘍切除術や植皮術などを行ったもの
3…眼瞼下垂症で手術を行ったもの
4…手指の開放骨折による入院
5…骨や軟部の良性腫瘍で切除術を行ったもの
脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 42 | 11.05 | 9.68 | 7.14 | 82.19 | |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 38 | 11.13 | 8.18 | 5.26 | 62.32 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 30 | 46.23 | 18.86 | 20.00 | 65.43 | |
010050xx02x00x | 非外傷性硬膜下血腫 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 26 | 11.42 | 12.04 | 0.00 | 81.88 | |
010030xx9910xx | 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし | 24 | 3.63 | 3.04 | 0.00 | 66.33 |
脳神経外科では、脳腫瘍や頭部外傷、脳血管疾患で外科的治療が必要な患者さんを主に診療しています。緊急を要する開頭手術やカテーテル治療にも対応できるよう、体制を整えております。
当院は回復期リハビリ病棟を併設しておりますので、急性期治療後の質の高いリハビリテーションも提供しております。
<DPCについて>
1…外傷性硬膜下血腫や外傷性くも膜下出血等で手術を行ったもの
2…外傷性硬膜下血腫や外傷性くも膜下出血等で手術をせず、保存的治療を行ったもの
3…非外傷性の脳出血(入院時JCSが10未満)で手術をせず、保存的治療を行ったもの
4…非外傷性の慢性硬膜下血腫で、穿孔洗浄(血腫除去)術を行ったもの
5…未破裂の脳動脈瘤で、血管造影検査を目的とした検査入院
皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 21 | 9.90 | 9.12 | 0.00 | 70.81 | |
080190xxxxxxxx | 脱毛症 | 19 | 3.79 | 3.38 | 0.00 | 34.00 | |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 手術・処置等1 なし | 13 | 15.62 | 12.87 | 0.00 | 69.23 | |
161060xx99x0xx | 詳細不明の損傷等 手術なし 手術・処置等2 なし | - | - | 3.33 | - | - | |
080080xxxxxx0x | 痒疹、蕁麻疹 定義副傷病 なし | - | - | 5.07 | - | - |
皮膚科では、アレルギー疾患や膠原病(こうげんびょう)をはじめとする免疫疾患、細菌やウイルスの感染症、皮膚腫瘍、代謝性皮膚疾患などの疾患の治療、患者さんへの指導を行っております。
また日本皮膚科学会より承認されており、重症の乾癬に対して生物学的製剤を使用した治療も行っております。
<DPCについて>
1…帯状疱疹で、抗ウイルス剤等の薬剤による治療を行ったもの
2…円形性脱毛症や医原性脱毛症による入院
3…蜂巣炎(蜂窩織炎)で、ペニシリン製剤等の薬剤による治療を行ったもの
4…アナフィラキシーやダニによるアレルギー症状による入院
5…じんま疹による入院
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり | 139 | 2.13 | 2.54 | 0.00 | 70.91 | |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2 なし | 117 | 6.22 | 7.13 | 0.00 | 74.09 | |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | 86 | 5.83 | 5.67 | 1.16 | 64.26 | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 | 33 | 8.06 | 8.52 | 0.00 | 74.36 | |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 | 33 | 12.64 | 11.89 | 0.00 | 69.45 |
泌尿器科では、尿路(腎臓・尿管・膀胱・前立腺・尿道)のがん・結石・感染症、及び排尿障害(前立腺肥大、尿失禁、頻尿)などの疾患について検査・治療を行っております。
疾患により、腹腔鏡や内視鏡、レーザーや体外衝撃波など、侵襲性の低い(身体にやさしい)治療法を実施しております。
また、前立腺がん、腎がん、膀胱がんにおいては、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を利用するロボット支援手術も行っています。
<DPCについて>
1…前立腺がんに対する前立腺生検目的の入院
2…膀胱がんで経尿道的悪性腫瘍手術を行ったもの
3…尿管結石や腎結石でレーザーを用いた経尿道的結石除去術を行ったもの
4…前立腺肥大症で経尿道的ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP手術)を行ったもの
5…前立腺がんでロボット(ダヴィンチ)支援による前立腺全摘術を行ったもの
眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 | 496 | 1.80 | 2.76 | 0.00 | 77.14 | |
020240xx97xxx0 | 硝子体疾患 手術あり 片眼 | 35 | 3.63 | 5.65 | 0.00 | 74.51 | |
020220xx97xxx0 | 緑内障 その他の手術あり 片眼 | 16 | 1.88 | 5.79 | 0.00 | 77.63 | |
020200xx9710xx | 黄斑、後極変性 手術あり 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし | 13 | 5.77 | 6.49 | 0.00 | 74.38 | |
020160xx97xxx0 | 網膜剥離 手術あり 片眼 | 11 | 6.27 | 8.97 | 0.00 | 63.91 |
眼科はしばらくの間、常勤医師不在のため入院診療を休止していましたが、令和2年4月に常勤医師2名が着任(10月にもう1名着任)し、5月より入院診療を再開しました。
入院では、白内障や緑内障、硝子体疾患や網膜剝離などの主に手術が必要な眼疾患の診療にあたっています。
<DPCについて>
1…白内障で水晶体再建術(眼内レンズ挿入あり)を行ったもの
2…硝子体の出血や混濁、脱出で手術を行ったもの
3…緑内障で緑内障手術(流出路再建術や水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術)を行ったもの
4…黄斑円孔や網膜前膜で硝子体茎顕微鏡下離断術と水晶体再建術を行ったもの
5…網膜剥離で硝子体茎顕微鏡下離断術を行ったもの
耳鼻いんこう科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 12 | 5.33 | 7.94 | 0.00 | 14.92 | |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | - | - | 8.81 | - | - | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | - | - | 4.94 | - | - | |
030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり | - | - | 7.20 | - | - | |
03001xxx99x30x | 頭頸部悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2 3あり 定義副傷病 なし | - | - | 25.61 | - | - |
耳鼻いんこう科では、中耳炎や副鼻腔炎などの耳や鼻の疾患だけでなく、舌がんや咽頭・喉頭がん、甲状腺や耳下腺の腫瘍など、首から頭の間の様々な疾患の治療を行っております。
がん治療においては、手術を主体に、抗がん剤治療や放射線治療を組み合わせた治療も行っております。
<DPCについて>
1…慢性扁桃炎や扁桃肥大で扁桃摘出やアデノイド切除の手術を行ったもの
2…突発性難聴による入院
3…めまい症や前庭神経炎による入院
4…耳下腺多形腺腫で耳下腺腫瘍摘出術を行ったもの
5…咽頭がんや喉頭がんで化学療法を行ったもの
呼吸器外科・呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 あり 手術・処置等2 なし | 61 | 3.18 | 3.39 | 0.00 | 72.21 | |
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 26 | 10.54 | 10.83 | 0.00 | 66.31 | |
040200xx99x00x | 気胸 手術なし 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 19 | 7.74 | 9.18 | 0.00 | 53.32 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 13 | 10.08 | 13.30 | 0.00 | 76.31 | |
040200xx01x00x | 気胸 肺切除術等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 13 | 8.31 | 10.08 | 0.00 | 34.85 |
※平成30年度から令和2年度までの間、呼吸器内科は常勤医師不在のため入院診療を休止し、外来診療のみ行いました。
呼吸器内科では、肺炎や肺気腫、気管支喘息といった内科的疾患を主に担当しますが、肺がんの化学療法も行っておりました。また、結核病床を有しておりますので、肺結核の患者さんも受け入れておりました。
一方、呼吸器外科では、肺がんの手術や化学療法の他、気胸の手術等の治療を担当しております。一部の肺手術においては、胸腔鏡を用いて行うことで、患者さんの身体への負担の軽減に努めております。
<DPCについて>
1…肺がんの疑いで、診断のため肺・気管支の生検を行う検査入院
2…肺がんで入院し、胸腔鏡下で肺切除手術を行ったもの
3…気胸による入院で、手術を行わなかったもの
4…肺がんによる入院で、手術や特定処置等がないもの
5…気胸による入院で、胸腔鏡下肺切除術を行ったもの
血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130030xx99x5xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 5あり | 47 | 16.74 | 20.27 | 2.13 | 70.21 | |
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 4あり | 32 | 7.50 | 11.14 | 0.00 | 72.84 | |
130010xx97x2xx | 急性白血病 手術あり 手術・処置等2 2あり | 26 | 56.42 | 38.35 | 0.00 | 66.96 | |
130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等2 4あり | 24 | 9.17 | 10.18 | 0.00 | 73.25 | |
130030xx99x3xx | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等2 3あり | 17 | 16.41 | 16.62 | 0.00 | 68.06 |
血液内科では、急性白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの血液悪性疾患をはじめとする血液疾患の診断並びに治療を行っております。病棟にはクリーン・ルーム(無菌治療室)を備えており、志太榛原2次医療圏内で唯一の血液疾患入院受入施設として、診療体制の維持に努めています。
<DPCについて>
1…悪性リンパ腫で、リツキシマブ(商品名:リツキサン)による化学療法と、フィルグラスチムの投与を行ったもの
2…悪性リンパ腫で、リツキシマブ(商品名:リツキサン)による化学療法を行ったもの
3…急性骨髄性白血病で化学療法(別に指定がある薬剤以外)と輸血を行ったもの
4…骨髄異形成症候群や不応性貧血で、アザシチジン(商品名:ビダーザ)の投与を行ったもの
5…悪性リンパ腫で、化学療法(別に指定がある薬剤以外)を行ったもの
糖尿病・内分泌内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 1あり | 53 | 14.25 | 14.60 | 0.00 | 61.74 | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等2 なし | 52 | 10.52 | 11.26 | 0.00 | 60.56 | |
100180xx990x0x | 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術・処置等1 なし 定義副傷病 なし | 28 | 3.64 | 6.26 | 0.00 | 62.32 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 14 | 15.36 | 13.33 | 7.14 | 58.64 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 14 | 25.43 | 20.51 | 50.00 | 83.21 |
糖尿病・内分泌内科では、糖尿病とその合併症、甲状腺疾患や間脳下垂体副腎病変などの疾患の診断・治療・指導を行っております。
糖尿病の食事療法では、集団もしくは個別の栄養指導を行って教育効果を検討したり、食堂に集まって会食しながら栄養の説明・指導を受けたりと、教育に重点をおいた診療体制をとっています。甲状腺疾患ではホルモン関連検査やエコー、シンチや生検等を行い、診断をしております。
<DPCについて>
1…2型糖尿病で、入院中にインスリン注射を行ったもの
2…2型糖尿病の教育入院
3…原発性アルドステロン症やクッシング症候群、副腎腫瘍等での検査入院
4…糖尿病性ケトアシドーシス(ケトーシス)による入院
5…誤嚥性肺炎による入院
腎臓内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280xx9900xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 なし | 29 | 15.34 | 11.04 | 10.34 | 75.83 | |
110280xx02x00x | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 なし 定義副傷病 なし | 27 | 9.70 | 8.15 | 3.70 | 72.52 | |
110280xx02x1xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2 1あり | 24 | 38.04 | 33.50 | 4.17 | 69.42 | |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2 なし | 16 | 26.00 | 20.51 | 18.75 | 83.31 | |
110280xx9902xx | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1 なし 手術・処置等2 2あり | 15 | 16.47 | 8.90 | 0.00 | 71.20 |
腎臓内科の対象疾患は、腎臓移植を除くすべての腎臓疾患です。腎生検による疾患の診断と治療、ネフローゼ症候群やANCA(抗好中球細胞質抗体)関連腎炎に対するステロイドや免疫抑制剤の投与、血液透析や腹膜透析の導入や維持管理を行っております。その他、活動性のIgA腎症への扁摘パルス療法や、多発性のう胞腎へのトルバプタン治療なども行います。
<DPCについて>
1…慢性腎不全による入院
2…慢性腎不全で、内シャントまたは外シャントの設置術や血管移植術等の手術を行ったもの
3…慢性腎不全で、内シャントまたは外シャントの設置術や血管移植術等の手術、及び透析(人工腎臓)も行ったもの
4…誤嚥性肺炎による入院
5…慢性腎不全で、連続携行式腹膜灌流を行ったもの
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 17 | - | - | 16 | - | 43 | 1 | 8 |
大腸癌 | 19 | 39 | 37 | 21 | - | 79 | 1 | 8 |
乳癌 | 24 | 14 | - | - | 19 | 1 | 8 | |
肺癌 | 29 | - | - | - | 33 | 44 | 1 | 8 |
肝癌 | - | - | - | - | - | 41 | 1 | 8 |
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院に入院し、がんの診療を受けた5大がんのステージ別患者数です。
初めての治療(初発)の場合のがんの進行度(ステージ:StageⅠ~Ⅳまたは不明)別の患者数、また再発で入院治療を受けた患者数を集計したものです。
病期分類基準は、UICC TNM分類(第8版)で分類しています。
胃がん…比較的初期段階といえるステージⅠと、遠隔転移のあるステージⅣが多く、ステージⅡ・Ⅲの患者は少ない。
大腸がん…各ステージに患者がいるが、特にステージⅡ以上の、がんが進行した患者が多くなっている。
乳がん…ステージⅡまで、および再発患者が大多数を占めるが、ごくわずかにステージⅣ患者も存在している。
肺がん…ステージⅠまでの患者が多数を占め、ステージⅡ以上の患者は少数である。生検後の病理診断結果が出る前で、ステージ不明の患者が多数おり、再発患者も多い。
肝がん…再発患者が多い。それぞれ少数であるが、ステージⅡ~Ⅳの患者が存在する。
※初発のステージが不明の患者は、入院中にステージの病理診断が出ていない患者です。
◆UICC TNM分類
UICC(国際対がん連合)によるがんの分類方法。原発がんの大きさ、広がり、深さ(T)、原発がんの所属リンパ節転移の有無と範囲(N)、他の臓器への遠隔転移の有無(M)による病期分類(ステージ判定)を行うものです。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 96 | 22.22 | 80.40 |
重症 | 52 | 22.87 | 86.37 |
超重症 | 20 | 25.75 | 85.40 |
不明 | - | - | - |
日常生活をしている中で発症した肺炎(市中肺炎)の重症度を集計したものです。重症・超重症の患者は平均年齢も高く、在院日数も長くなる傾向にあります。
※この指標は20歳以上の市中肺炎の患者を対象としており、20歳未満の患者や市中肺炎以外(誤嚥性肺炎や間質性肺炎、ウイルス性肺炎)の患者は含まれません。
※市中肺炎の重症度は「A-DROPスコア」で判定しています。
◆A-DROPスコア
A(Age):男性70歳以上、女性75歳以上
D(Dehydration):BUN 21mg/dl以上 または 脱水あり
R(Respiration):SpO2 90%以下(PaO2 60torr以下)
O(Orientation):意識障害あり
P(Pressure):収縮期血圧 90mmHg以下
<A-DROPスコアによる重症度判定基準(該当数)>
0個:軽症 外来治療
1~2個:中等症 外来または入院治療
3個:重症 入院治療
4~5個:超重症 ICUや重症個室へ入院
脳梗塞の患者数等
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 200 | 38.00 | 76.71 | 19.28 |
その他 | 23 | 39.52 | 78.35 | 1.35 |
脳梗塞の患者について、発症から入院までの日数別に集計したものです。
発症から3日以内に入院した患者は、脳梗塞の入院患者全体の90%となっています。 「その他」は、発症4日目以降の入院もしくは無症候性の脳梗塞を示しています。 約20%の患者が当院での急性期治療後に転院しており、転院先は、回復期リハビリテーション病棟や療養病棟を有する他の医療機関です。
当院の回復期リハビリテーション病棟に入棟した患者は、転院患者には含まれません。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
各診療科で行った手術を集計し、実施患者数上位の手術を5つ公表します。
ただし、患者数が10未満の場合、患者数・平均在院日数などはすべて「-」と表示しています。
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 98 | 4.11 | 9.65 | 3.06 | 79.62 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) | 60 | 2.77 | 8.53 | 1.67 | 73.18 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 51 | 1.65 | 15.29 | 3.92 | 74.73 | |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) | 49 | 2.20 | 4.22 | 0.00 | 71.06 | |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 28 | 0.64 | 9.07 | 0.00 | 69.32 |
消化器内科では内視鏡を用いて行う手術が多くなっています。
「K722 小腸結腸内視鏡的止血術」は、大腸の憩室出血で緊急的に手術を行うことが多いもので、平均術前日数が0に近い数値になっています。
循環器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) | 69 | 2.75 | 3.43 | 1.45 | 73.12 | |
K5491 | 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) | 45 | 0.00 | 11.91 | 0.00 | 66.69 | |
K5972 | ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) | 35 | 2.14 | 8.26 | 0.00 | 82.69 | |
K5492 | 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症に対するもの) | 30 | 0.30 | 11.57 | 6.67 | 70.73 | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 20 | 1.60 | 2.65 | 0.00 | 80.90 |
急性心筋梗塞や不安定狭心症に対する経皮的冠動脈ステント留置術は、緊急手術(来院してすぐに行うこと)が多いため、平均術前日数が0に近い値となります。
「K5972 ペースメーカー移植術」は、ペースメーカーを初めて移植する際に算定します。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 121 | 2.56 | 8.40 | 0.83 | 63.38 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 79 | 1.51 | 3.90 | 0.00 | 67.33 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 43 | 6.35 | 22.74 | 0.00 | 75.74 | |
K6335 | ヘルニア手術(鼠径ヘルニア) | 37 | 1.81 | 4.59 | 0.00 | 76.89 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 34 | 1.18 | 5.09 | 0.00 | 43.97 |
外科の手術は、患者さんの身体の負担軽減にもつながる腹腔鏡を用いたものが多くなっています。
ヘルニア手術のほか、腹腔鏡を用いる手術では、胆のう摘出術や結腸の悪性腫瘍切除術、虫垂切除術が多いです。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) 等 | 179 | 3.03 | 44.11 | 6.70 | 83.32 | |
K0821 | 人工関節置換術(股) 等 | 45 | 1.07 | 31.87 | 0.00 | 70.62 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 42 | 4.79 | 44.24 | 9.52 | 83.64 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) 等 | 35 | 1.46 | 11.31 | 0.00 | 51.51 | |
K0731 | 関節内骨折観血的手術(肘) 等 | 13 | 2.54 | 24.54 | 0.00 | 57.92 |
整形外科の手術は、四肢の骨折に対する観血的手術(骨接合術)や人工関節挿入術が多く、平均年齢も80歳を超えるものが多いです。
「K0821 人工関節置換術(股)」は、変形性股関節症に対して、人工股関節を挿入する手術です。
脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 48 | 1.15 | 9.90 | 2.08 | 82.19 | |
K1643 | 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)(脳内のもの) | 23 | 4.57 | 78.26 | 43.48 | 76.13 | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | 20 | 4.80 | 21.85 | 0.00 | 75.55 | |
K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | 18 | 6.11 | 37.22 | 16.67 | 67.50 | |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 17 | 0.76 | 34.88 | 23.53 | 81.06 |
脳神経外科の手術は、開頭して行うものと、血管造影をしながらカテーテルにより治療を行うものが主な手術となります。 「K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術」は、慢性硬膜下血腫の患者に対して、頭蓋内を穿孔・洗浄してドレナージを行う手術です。
「K178-4 経皮的脳血栓回収術」は、脳梗塞で救急搬送された患者に緊急で行う事が多いので、平均術前日数が0に近い数値となっています。
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) | 118 | 1.43 | 3.73 | 0.00 | 73.97 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザーによるもの) | 82 | 1.85 | 3.87 | 1.22 | 64.46 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 39 | 0.82 | 4.44 | 0.00 | 66.13 | |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) | 33 | 2.33 | 9.30 | 0.00 | 69.45 | |
K841-21 | 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術(ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの) | 33 | 1.36 | 5.70 | 0.00 | 74.36 |
泌尿器科の手術は、膀胱がんや前立腺がんの手術、腎・尿路尿管の結石除去手術が多いです。
「K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの)」は手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いて行っており、実施件数は増加傾向にあります。
眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) | 499 | 0.01 | 0.78 | 0.00 | 77.11 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) | 33 | 0.21 | 4.97 | 0.00 | 72.70 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他のもの) | 29 | 0.07 | 3.97 | 0.00 | 70.55 | |
K2682 | 緑内障手術(流出路再建術) | 15 | 0.00 | 0.87 | 0.00 | 77.93 | |
K281 | 増殖性硝子体網膜症手術 | - | - | - | - | - |
眼科の手術入院は、常勤医師赴任により令和2年5月に再開しました。行う手術は、白内障や緑内障、硝子体疾患の手術が多いです。
手術のための予定入院の患者の場合、そのほとんどが入院当日に手術を行っているため、平均術前日数は0に近い数値になっています。
白内障手術の入院は原則1泊2日で行っていますが、場合によって1日(日帰り)入院や2泊3日入院でも行っています。
耳鼻いんこう科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 11 | 1.00 | 4.00 | 0.00 | 19.91 | |
K4571 | 耳下腺腫瘍摘出術(耳下腺浅葉摘出術) | - | - | - | - | - | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) | - | - | - | - | - | |
K4631 | 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)(頸部外側区域郭清を伴わないもの) 等 | - | - | - | - | - | |
K4151 | 舌悪性腫瘍手術(切除) | - | - | - | - | - |
耳鼻いんこう科の手術は、扁桃炎や副鼻腔炎の手術、耳下腺や甲状腺また舌のがんの切除手術が多いです。
「K3772 口蓋扁桃手術(摘出)」は慢性扁桃炎や扁桃肥大で扁桃を摘出する手術で、患者は小児から30歳代が多いです。
呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) | 20 | 1.50 | 9.55 | 0.00 | 66.60 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) | 15 | 2.93 | 5.60 | 0.00 | 37.20 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | - | - | - | - | - | |
K6153 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) | - | - | - | - | - | |
K513-2 | 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いて行った場合) | - | - | - | - | - |
呼吸器外科では肺がんや肺のう胞、気胸などの手術を行っています。 これらの手術では、胸腔鏡を用いた低侵襲手術を行うことが多いです。
「K513-2 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いて行った場合)」は、手術支援ロボット「ダヴィンチ」を用いて行う手術です。
腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6121イ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) | 41 | 6.63 | 14.39 | 2.44 | 67.51 | |
K6147 | 血管移植術(その他の動脈) 等 | 13 | 11.69 | 23.31 | 15.38 | 74.23 | |
K635-3 | 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 | 13 | 8.62 | 21.23 | 0.00 | 67.38 | |
K5493 | 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) | - | - | - | - | - | |
K6121ロ | 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(静脈転位を伴うもの) | - | - | - | - | - |
腎臓内科の手術は、人工透析や腹膜灌流に関わるものが多いです。
「K6147 血管移植術」は、傷んだ血管を人工血管に置き換える手術です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | 15 | 0.20 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 51 | 0.68 |
異なる | 91 | 1.21 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - |
播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症、真菌感染症、手術・処置等の合併症の診断群分類を選択した患者の数と発生率を示したものです。
【130100:播種性血管内凝固症候群】は、入院契機と同一の患者は少なく、入院契機の傷病は別の急性期疾患であることが多いです。
【180010:敗血症】もDICと同様、入院契機の傷病が別にあることが多くなっています。
【180035:その他の真菌症】は、入院契機となった患者、それ以外の患者ともごく少数です。
【180040:手術・処置等の合併症】については、以下にその内容を掲載します。
【「180040:手術・処置等の合併症」を選択した患者の具体的な合併症の内容】
・人工股関節脱臼 … 2人
・処置・生検後の出血 … 2人
・造影剤ショック … 2人
・術後創部感染 … 1人
・VPシャント感染症 … 1人
更新履歴
- 令和3年9月29日
- 令和2年度病院指標を掲載します。