診療情報の連携による公衆衛生の向上への取り組みについての情報公開
当院では、電子診療情報を基にしたデータベース構築を行っている一般社団法人健康・医療・教育情報評価推進機構と連携し、集団における医療の実態や薬剤の効果、安全性などを調べることにより、医療の質や公衆衛生の向上につなげる活動を行っています。
本取組は、全国規模で実施されており、データベースの構築には全国210以上の医療機関が参加しています。
診療情報は匿名化され、患者さんのお名前や住所などの個人情報が開示されることはありません。
処方薬や検査項目および結果などは、個人情報に紐づかない形に加工されます。匿名化し整理された情報は、公衆衛生の向上のための分析や研究を目的に、記録媒体などを用い研究機関等に提供されることがあります。 研究を行う際には、文部科学省・厚生労働省・経済産業省による「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」 (令和3年3月23日制定)を遵守し、研究機関での倫理審査と承認を経て行われます。また、加工集計情報が使用される場合には、医療データベース協会の定めるルールに従って取り扱われます。
匿名加工情報の作成および提供について
1 作成及び提供する匿名加工情報について
当院では、電子カルテ情報、DPCデータ並びにレセプトデータ等を匿名加工した上で第三者提供し、当院における医療の質向上学術研究及び、公衆衛生の向上に役立てる取り組みを行っています。提供に際しては、 それらの情報に適切な加工を行い、匿名加工情報として、第三者へ提供しております。
作成及び提供する匿名加工情報に含まれる情報の項目は、下記のとおりです。
- 病院電子カルテに含まれる病名、処方、検査値データ等の診療情報
- 病院電子カルテに付随する各診療科の部門システムの診療情報(病理システムからの病理診断情報、眼科診察システムからの眼科検査情報など)
- DPCデータ(入院、病名、医薬品情報を含む)
- 電子化レセプト(医科及びDPC)
上記のデータのうち、本人特定につながる可能性のある以下の情報は、下記のとおり加工されています。
- 氏名等の特定の個人を識別することができる記述等の全部又は一部を削除または置換
- 個人識別符号の全部を削除または置換
- 施設内の電子診療録ID等の個人情報と他の情報とを連結する符号を置換
- 珍しい事実に関する記述等の特異的な記述等を削除、置換または一般化
- 上記のほか、必要に応じて適切な加工措置を講ずる
2 匿名加工情報の提供方法
暗号化及びパスワードにより保護されたデータを電子的な手段を用いて転送、または暗号化されたデータをDVDやBlu-ray Discなどの記録媒体に記録し、送付します。
3 匿名加工情報の安全管理
作成した匿名加工情報は、第三者提供後速やかに削除し、当院で匿名加工情報を保管あるいは利用しません。
本件に関するお問い合わせ先
この取り組みに関するお問い合わせ、および情報の利用に賛同いただけない方は、下記担当部門へお申し出いただきますようよろしくお願いいたします。
担当部門:島田市立総合医療センター 医療情報室 情報システム係
文責:医療情報室