原子力災害医療研修を行いました
3月5日(水)、浜松医大から吉野教授、浜岡原子力発電所から放射線管理医の杉山先生を招いて原子力災害医療研修を実施しました。まず「原子力災害の医療体制」「被爆と汚染」「放射線の基礎」「災害時の医療機関での準備、対策」等の講義を受け、その後中部電力様の協力の下、原子炉建屋において原子炉系バルブ点検中の作業員が、弁体(100Kg)の転倒事故により負傷・搬送される想定での訓練が行われました。診療放射線技師17名(医師や看護師等総勢45名参加)にて養生作業を行い、防護服の着用、汚染検査、除染措置、管理区域からの退域などを吉野教授に細かく指導していただきました。
実際の現場では、治療にあたる医師や看護師は処置に集中し汚染対策が疎かになることも考えられるため、周囲のスタッフが注意できるように知識を身につける必要性を感じました。万が一の災害に備えて我々は訓練を行い、人材の育成をして原子力災害医療の充実化を図っていきます。
文責:診療放射線室