10月27日(金)に移乗勉強会を行いました
10月27日に一般撮影室、北5病棟にて今年度3回目となる患者さんの移乗勉強会を開催しました。
一般撮影室では、前回に引き続き普段の検査時にどのように移乗するのが最適であるかを教わりました。腰痛がある患者さんに対しては、腰をひねらないようにすること、体を丸めすぎないこと、自分でやりたいという場合は出来るだけ患者さんのペースで、手伝う時には必ず声かけをするように、などを教わりました。また、車椅子からの移乗の際、自分の足が検査台と車椅子の間にあると腰をひねらなくてはならないので、腰痛防止のためにも足の位置に注意したほうが良いとのことでした。
病棟ではポータブル撮影時、ベッドをギャッジアップする際に注意することや実際に患者さんの体の下にフラットパネルを入れる動作の確認をしました。また、新病院になりキャッチベッド(離床センサー付きベッド)が複数台導入されたので、以下の使用方法の説明を受けました。
キャッチベッドには『起き上がり』・『端座位』・『離床』・『見守り』の設定があります。胸部撮影で患者さんを抱き上げて背中にフラットパネルを入れる際、『起き上がり』の設定になっているとセンサーが反応しアラームが鳴ります。壁側の復旧ボタンを押すとアラームは止まりますが、患者さんの位置を変えたりする度になってしまいます。離床キャッチの一時停止ボタンを押すと3分間停止させることが出来ます。しかしその3分の間に撮影が終了しベッドサイドから離れ、患者さんが転倒してしまうことがあるかもしれません。そのため、一時停止ボタンを押したときには必ず通知オン(ベルのマーク)を押すか、点灯していることを確認するように、とのことでした。
移乗勉強会を通して、普段の検査時にどのように移乗するのが最適であるかを再確認することができました。今回の勉強会で学んだことを活かし、患者さん・自分の体勢を考えることで、体の負担を軽減し、安全な検査を受けていただけるよう心がけていきたいと思います。
9月22日(金)移乗勉強会を行いました
9/22に一般撮影室、西2病棟にて今年度2回目となる患者さんの移乗勉強会を開催しました。前回はコロナの感染拡大を防ぐため一般撮影室でのみの勉強会となりましたが、今回は西2病棟を使って、病棟のベッド上で行うポータブル撮影についても勉強することができました。
一般撮影室での勉強会では、前回に引き続き、普段の検査時にどのように移乗するのが最適であるかを教わりました。また、今回は体の大きな人の移乗ではどのようなことに気をつけるかが課題として挙がり、介助者2人で行う移乗方法について実践を交えて学びました。
西2病棟では病棟でのポータブル撮影時、ベッドをギャッジアップする際に注意することを教わったため、挙げられたポイントを以下に示します。
- 抑制帯をしている患者さんの場合、始めに抑制帯を外してからベッドを動かす
- 患者さんの頭の位置が足側へ寄っているとベッドの屈曲部に合わないため、あらかじめベッドの頭側へ移動させる
(無理に患者さんを動かそうとすると患者さんと介助者、双方の体に負担がかかるため注意) - ベッドをギャッジアップする際に膝の向きが悪いと股関節を痛める原因にもなるため、掛け物が掛かっている時には確認してからベッドを動かす
- 頭側を起こす際には、体の位置が安定するように足側を20°程上げてから座位のポジショニングまでギャッジアップを行う
移乗勉強会を通して、検査中に行う移乗の中にも気をつけるポイントがいくつもあることを再確認することができました。今回の勉強会で学んだことをしっかりと身につけ、患者さんに安心して検査を受けていただけるよう心がけていきたいです。
8月25日(金)移乗勉強会を行いました
8月25日に一般撮影室(レントゲン室)にて、セーフティマネジメント部会・転倒転落ワーキンググループ協力の下、患者さんの移乗勉強会を開催しました。毎年、若手職員向けにベッド上での移乗勉強会は開催されていましたが、最近はコロナ禍のため中止していました。一般撮影室の撮影台は安全柵やクッション性がないため、病棟のベッドとは異なります。今回の勉強会では、普段の検査時にどのように移乗するのが最適であるか、下記のポイントを教わりました。
- 車椅子の位置(ベッドに近づける、15°~30°が最適)
- 移乗先の高さ(以上先の高さは今座っている高さと同じか、それより低くするのが好ましい)
- ブレーキをかけ、フットレストを上げる
- 患者さんの脇の下から肩甲骨あたりに手を回す
- 患者さんのお尻をできるだけ浅く、車椅子に近い位置に移動させる
- 自身の身体を密着させ、患者さんを前に引き寄せて上に持ち上げながら車椅子へと移乗(1.2.3等の声掛けをする)
注意点として挙げられたポイント
- 麻痺や骨折がある場合には健側を軸にする
- ルート(点滴、バルーン等)が巻き込まれないようにする
- 靴を履いてから車椅子への移乗を行う
(靴を履く前に移乗をしたことにより、爪がはがれてしまったなどのインシデント報告があったため) - 立位が不安定、体動困難な人の場合は二人で介助を行う
今回の移乗勉強会では、実際にレントゲン室の撮影台を用いて実演を交えながら説明を聞き、普段の撮影状況と重ね合わせながら移乗のイメージを持つことができました。この勉強会で教えていただいたことを活かし、安全な移乗を心がけていきたいと思います。
1月24日(火)原子力災害医療訓練を行いました
1月24日(火)、浜松医大から吉野教授、松井准教授を招いて中部電力様の協力の下、原子炉建屋において原子炉系バルブ点検中の作業員が、弁体(100Kg)の転倒事故により負傷・搬送される想定で行われました。診療放射線技師17名(医師や看護師等総勢50名参加)にて養生作業を行い、防護服の着用、汚染検査、除染措置、管理区域からの退域などを吉野教授に細かく指導していただきました。万が一の災害に備えて我々は訓練を行い、人材の育成をして原子力災害医療の充実化を図っていきます。
文責:診療放射線室