リンパ浮腫のある方の手足のケアを行います。
リンパ浮腫とは
リンパ浮腫とは、何らかの原因でリンパ液の流れが滞り、腕や脚などにむくみが出ることです。
(リンパ節切除を伴う乳がん、婦人科がん、泌尿器系がん等の手術後に起こりやすい)
毛細血管(動脈)から運ばれた水分とタンパク質は、リンパ管と毛細血管(静脈)を通って排出されます。
この流れが滞るとリンパ浮腫となります。
リンパ浮腫の特徴
- 左右差がある
- だんだんむくみがひどくなる
- 押すと凹んだまま戻らない
- 皮膚が固くなり色も黒ずんでくる
- 傷がつくと治りにくい
- 発症すると完治が難しい
治療内容(複合的治療)
- 医療徒手リンパドレナージ:ドレナージとは、「排液」という意味です。手のひらを皮膚にあててさすり、滞っているリンパ液を流す手伝いをします。
- 圧迫療法:弾性着衣や弾性包帯を装着して患肢を圧迫させます。
- 圧迫下の運動療法:弾性ストッキング等を装着しながら運動します。圧迫下で筋肉を動かすことでリンパ液の流れを促すことができます。
- スキンケア:保湿をして健康な皮膚を保ち感染の危険性を減少させます。
保険診療には対象患者の制限があります。詳しくはリンパ浮腫外来へお問合せください。
金額の目安
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スリーブ:7,000円~10,000円
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グローブ:7,000円~20,000円
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ストッキング(大腿部まで):10,000円~30,000円
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ストッキング(大腿部まで):10,000円~20,000円
※上記の金額は平均です。記載されている金額よりも低い場合や高い場合があります。
外来日
第1・3月曜日(岩崎医師)、第2・4火曜日(磯野医師)
受診に必要なもの
おくすり手帳
診療費
鼠径部、骨盤部若しくは腋窩部のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍に対する手術を行った方又は原発性リンパ浮腫と診断された方は保険診療の対象となります。
リンパ浮腫複合的治療 | |
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1 重症の場合 | 200点 |
2 1以外の場合 | 100点 |
※初再診料、検査料等が別途かかります。
上記以外は保険対象外です。
保険診療の対象でない方は自費診療となります。
リンパ浮腫マッサージ【自費】 | |
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1 重症の場合 | 4,520円 |
2 1以外の場合 | 2,870円 |
弾性着衣等に係る療養費の支給について
リンパ浮腫治療のための弾性着衣や弾性包帯は、療養費支給の対象となる場合があります。療養費の全額を支払った後に保険者へ申請し承認が得られれば、保険適用部分の一部が払い戻しされます。購入後6か月ごとに申請が可能です。申請には医師が記載した「弾性着衣装着指示書」が必要となります。
受診方法(予約の取り方)
当院にて手術を受けられた方:外来受付Fを通してご予約ください。
他院にて通院中・手術を受けられた方:かかりつけ医に紹介状(病名、手術年月日、術式、リンパ節郭清の有無、化学療法や放射線治療の有無、経過、検査結果等)を書いていただき、医療連携室(地域医療支援センター)を通してご予約ください。
診察、検査の結果にてリンパ浮腫の診断後より複合的治療の介入を始めます。
担当
医師 磯野 忠大
医師 岩崎 健
看護師 松永 光枝
看護師 山田 左知子
看護師 天野 啓美
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リンパ浮腫の予防もご相談ください。発症した方は、これ以上悪くしないような管理が必要となります。日常生活を快適に過ごせるようお手伝いさせていただきます。ご希望があれば当院受診中でなくても受診可能ですので、ぜひご相談ください。ご不明な点があれば、リンパ浮腫外来へお問合せください。