病院事業管理者あいさつ

　3年前に病院が新しくなり、医療機器の整備も予定通り進み、新たな環境で医療を提供しています。病棟、外来でのフリーWi-Fiなど患者様の利便性も向上しています。

　4月から働き方改革関連法が医師にも適用され、医師の時間外労働時間が制限されます。“医師も労働者”との厚生労働省の観点から、できる限り勤務時間内に仕事を終える体制を整備する必要があります。限られた医療資源のもと、受診される患者様にもご協力頂ければ幸いです。緊急の場合を除いて、平日の日中に診察が終えられる時間に受診をお願い致します。また、入院患者様のご家族への病状説明は医師の勤務時間内に受けて下さい。多くの診療科では夜間や週末の対応として当番制を採用していますので、病状に変化があった場合、主治医以外の当番医が対応することになります。

　脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患、急性心筋梗塞や急性心不全などの循環器疾患、酸素吸入を必要とする肺炎、緊急入院を必要とする消化器疾患や高齢者で増加傾向にある大腿骨頚部骨折など、入院加療が必要な患者様には常時対応しています。救急隊から搬送依頼があった場合の受け入れ率（救急搬送応需率）は令和5年度99％でした。コロナ感染症の患者が増加すると救急搬送応需率は低下するのが一般的ですが、当院では継続して高率を維持しています。志太榛原圏域は勿論、近隣の診療圏からの救急搬送も断ることなく受け入れています。

　4年間、コロナ感染症の診療に対応してきました。その間900人弱の入院患者を受け入れました。病院内には血液疾患など免疫能の低下した（ウイルスに対する抵抗力の弱い）患者様が多くおられます。そのため、引き続きマスク着用などコロナ感染対策を当面継続させていただきます。

　今後は接遇のさらなる向上、より安全で質の高い医療を目指します。地域の医療機関及び福祉施設との連携を密にし、地域包括ケアシステムの中核病院としての役割を果たしていきたいと思っています。引き続きご支援のほど宜しくお願い致します。

病院事業管理者　青山　武