「医療安全の日」職員研修会を7月12日(金)に救急センター講堂で173名の職員が参加し開催しました。
■市立島田市民病院における「医療安全の日」について
福澤副院長から、本日7月12日が市立島田市民病院にとっての医療安全の日であることの説明がありました。12年前当時の外部委員会からの11の提言のうち標準化できる項目について、参加者に対して再認識するよう提言の案内を行いました。①インフォームドコンセントの徹底 ②緊急時の情報共有とその対応について ③家族への真摯な対応 ④再発防止のための教育・研修を行う ⑤医療事故防止デーの制定 以上の項目から今日の日があることの確認の話がありました。
その後、啓発映像の鑑賞を行い、医療安全におけるキーワード「逃げない 隠さない ごまかさない」という言葉を職員が意識することができました。
■平成30年度 インシデントレポート分析
昨年度提出されたインシデントレポートの集計結果を基に、寺井部長より傾向や対策について説明しました。昨年度は1,039件のレポートが提出されました。インシデントレポートは報告が多いほど、医療安全の意識を向上させ、また院内に周知することで情報共有、事故防止に繋がります。今後ともインシデントレポートを検証し、医療安全対策に努めていきます。
■セーフティーマネージメント部会活動報告
セーフティーマネージメント部会には4つのワーキンググループ(WG)があり、各WGから1年間の活動内容について報告がありました。
転倒・転落WGでは、転倒件数の推移から、ラウンド方法の見直しやその対策についての報告、入院患者の高齢化に伴い転倒転落発生率が増加傾向にある中、アクシデントの状況を分析し未然に防げるような対策についての提案がありました。
薬剤管理WGでは、業務フローなどの見直し結果の報告やインシデントの分析報告がありました。
診療看護WGでは、画像でわかりやすく機器の危険な状態や良好な状態の報告がありました。
安全確認WGでは、患者誤認防止への安全確認月間などの取り組み報告がありました。
各グループとも、インシデントを分析することで、未然にアクシデントの防止に役立つ活動の報告がありました。
最後に、和田院長から当院が「医療安全の日」を設定していることで、職員への安全意識に繋がること。インシデントレポートを報告することで、院内で事案について分析共有することができることなど、当院の医療の安全性をより高めていくことに繋がっていくとの講評がありました。
令和元年7月30日 医療安全管理室
文責:医療安全管理室