ホルター心電図検査とは
24時間の心電図を装置に記録して、めまいや動悸、胸痛などの症状から不整脈や狭心症の有無を調べる検査です。
通常の12誘導心電図では発見できない不整脈がホルター心電図では見つけることが出来る場合があります。そのためこのホルター心電図検査は、大変重要な検査です。
最近動悸がある、胸が重苦しい、ふらふらする、などの症状がある方は循環器内科に受診し、このホルター心電図検査を受けてみてください。
何がわかるのか・・・
日常生活で不整脈や狭心症などが起きているかどうか、あるいは動悸や胸の痛みなどの症状がある方は、症状が心臓に起因しているかどうかなどがわかります。
また脈拍数、不整脈の種類、発生時間、どのくらい出現しているのか、などから不整脈の診断やペースメーカーの機能評価、薬物治療効果を判定することができます。
実際には・・・
胸にシールの電極を貼り、心電図を記録する小さな機器をベルトで腰に取り付けて心電図を24時間記録します。
左の機械を24時間装着していただきます。
機器装着時、ご本人に検査の説明をさせていただいています。
翌日に機器をはずしに病院へ来ていただきます。胸のシールなどは病院ではずしますので、前日装着したままの状態で来てください。
記録された心電図は、解析装置を使用して当院で臨床検査技師が解析し、主治医に報告しています。
患者さんには、主治医から結果の説明があります。
注意事項は・・・
- この検査の時は、お風呂やシャワーなどは使えません。機器が水に弱いためです。
- 電気毛布や電気カーペットも使わないでください。ノイズが入り、うまく記録されない場合があります。
- 普段の生活の時の心電図を記録したいので、いつもと同じような生活をしてください。
- 機器を落としたり、はずしたりしないでください。機器は強い衝撃に弱いため、腰のベルトに付けたままにしてください。
- 機器装着時に行動記録メモを渡しますので、そちらの記載をお願いします。
こんなときどうしたら・・・
Q)機器をつけたベルトがゆるくなってしまった
A)患者さんに合わせてベルトの長さは調節したはずですが、あまりベルトがゆるいと機器が腰より下の方に下がってしまい、歩きにくいなど不具合があると思いますので、申し訳ありませんが、ベルトの調節をしてください。
Q)胸につけたシールの電極やそれを固定するためのテープのところがかゆくなってしまった
A)皮膚の弱い人や夏など汗をかいたりするとかゆみや痛みがでてしまうことがありますが、なるべくそのままにしてください。元々皮膚が弱い人は、機器の装着時に申し出てください。
文責:臨床検査室