栄養室の主な業務
給食管理業務
入院患者さん一人ひとりの病態に適した、安全で美味しい食事の提供ができるように、献立内容を検討し最新の機器を使用し、季節を感じていただける食事の提供をしています。
栄養管理業務
病状の改善・再発や進展の防止、予防を目的に、外来・病棟、糖尿病教育入院者に病態別の栄養食事指導を行っています。
また、医師を中心に多職種と連携し、NST回診や褥瘡回診、ICT回診、病棟カンファレンスに参加し、患者さんの食事摂取状況や栄養状態、患者さんや家族の想いなどを確認し、食事内容の相談や栄養剤の検討紹介などの支援を行っています。
学会認定及び国家ライセンス
管理栄養士 | 9人 |
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日本糖尿病療養指導士 | 4人 |
病態栄養認定管理栄養士 | 3人 |
NST専門療法士 | 5人 |
NSTコーディネーター | 1人 |
TNT-D認定管理栄養士 | 1人 |
静岡中部糖尿病療養指導士 | 3人 |
静岡県栄養士会DAT | 1人 |
心不全療養指導士 | 1人 |
がん病態栄養専門管理栄養士 | 1人 |
(2024年5月現在)
病院食は、一般食と特別食に2大別されます。食事の種類は約80種ほどあり、主治医の指示に従った内容の食事を提供しています。
一般食 | 常食、軟菜食、五分菜食、三分菜食、流動食、ソフト食、きざみとろみ食、嚥下とろみ食 等 |
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特別食 | 治療食(糖尿病食、腎臓病食、肝臓病食など)、治療乳、クリーン食、検査食 |
配膳には、保温・保冷配膳庫を使用しており、適時適温のお食事を召し上がっていただけます。
また、当院では、毎月1回以上、季節にちなんだデザートや料理を提供しています。(下記は一例です)
4月 【花まつり】 |
常食 ・ご飯 ・麻婆豆腐 ・中華風コーンスープ ・香味ごまあえ ・さくら流し |
ソフト食 ・つぶし粥 ・照り焼き魚 ・大根煮 ・桜もち風ゼリー |
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5月 【開院記念日】 |
常食 ・ご飯 ・青椒肉絲 ・ナムル ・ワカメスープ ・抹茶パンケーキ |
きざみ食 ・全粥 ・鶏の照り煮 ・ナムル ・ポテト煮1/2 ・抹茶プリン |
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10月 【秋の味覚】 |
常食 ・ふきよせご飯 ・鯵の梅マヨネーズ焼き ・二杯酢 ・島田汁 ・りんご |
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【外来・病棟栄養食事指導】
当院に通院または入院している患者さん、近隣の開業医に通院される患者さんで、医師から栄養指導の依頼があった方に対し、栄養食事指導を行います。
【糖尿病教育入院指導】
糖尿病教室では、糖尿病療養に必要な食事、運動、薬、病気、検査、口腔ケア等について学習します。1週間を1サイクルとして、医師の指示のもと、管理栄養士、臨床検査技師、薬剤師、看護師、歯科衛生士が協同で行います。
また、昼食会では、食品交換表の使い方や味付け、ご飯の重量の確認や調理方法のコツなどを学習します。また、患者さん同士で経験談を話し合うことも多く、普段疑問に思っていることについて気軽に質問できる場になっています。
教育入院中の個別栄養指導では、個々の生活習慣や1日のスケジュールを考慮した療養の方法を相談します。普段お総菜やお弁当などを買って食べる事が多い患者さんには、『コンビニ食指導』として、院内のコンビニへ管理栄養士が同行し、適正エネルギーやバランス、塩分などに配慮した組み合わせ方を実践的に学んでいただく取組みも行っています。
【NST回診・褥瘡回診・ICT回診】
病棟で実施するNST回診・褥瘡回診・ICT回診・病棟カンファレンスに参加し、栄養状態改善のための栄養療法プランを提案します。
「しだはい食支援勉強会」での取り組み
当院では専門性を活かして志太榛原地区を活性化することを目的とした勉強会、「しだはい食支援勉強会」への参加により食を通じた地域への貢献を試みています。
活動の第一弾として、日本摂食・嚥下リハビリテーション学会 嚥下調整分類2013(学会分類2013)をもとに「食事形態展開マップ」の作成を行いました。これにより、急性期病院である当院から周辺施設へ移られる際に、患者さんがどのような食事を提供されていたのかが施設間で明瞭になります。退院後も患者さんの摂食嚥下機能に合わせた食事の提供がスムーズに行われることで、誤嚥リスクの低減が期待されます。
「しだはい食支援勉強会」では、参加施設、病院を募っています。食を通じて地域の方々のために出来ることを一緒に考えていきましょう!!
A.個人栄養指導は医師の指示に従って行われるため、医師からの依頼が必要です。当院に通院している患者さん以外に、開業医からの指導依頼も受け付けています。栄養食事指導をご希望の方は医師にご相談ください。
文責:栄養室