ASTとは、抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team)の略称です。
ASTは、抗菌薬の適正使用を推進し、耐性菌の出現を予防することを目的として、2022年度よりICT(感染制御チーム)から独立し活動しています。
AST 主な活動内容
- ASTラウンド(血液培養陽性患者、耐性菌検出患者などを対象)週1回
- 抗菌薬使用状況やTDM実施率、血液培養実施率、耐性菌発生率、感染症発生率などの評価
- 抗菌薬に対する相談対応
- 抗菌薬適正使用に関する評価とフィードバック
- 適切な検体採取と培養検査の推進
- アンチバイオグラムの作成
- 抗菌薬適正使用に関するマニュアル作成・改訂
- 使用頻度の低い抗菌薬採用の見直し
- 抗菌薬適正使用に関する院内研修の実施
AST回診
入院患者さんにおいて抗菌薬を使用している方を中心として、毎週1回、回診を行っています。医師を中心に薬剤師、臨床検査技師、看護師のスタッフが参加して、抗菌薬の適正使用について議論を行っています。
活動実績(2023年度)
約1,000症例を対象に抗菌薬の仕様や検査結果の確認を行い、そのうち約300症例において、治療を行っている医師に対して問い合わせや提案等の介入を実施しました。
今後、対象・介入症例を増やして、院内における抗菌薬の適正使用を推進していきます。
文責:抗菌薬適正使用支援チーム