2019年7月24日(土)に金谷公民館「みんくる」を会場に医療学習会が開催され、当院総合診療科の鈴木大輔医師と病院事業管理者の青山武医師が講演を行いました。はじめに主催者の「地域医療を支援する会」の神代代表から、これまでの医療学習会についての振り返りと今後の医療と介護の必要性、島田市民病院の新病院建設への期待を話され講義に移りました。
3部構成の第1部では当院の鈴木医師から「認知症について」と題して講演を行いました。
講義は市で作成しているしまだ認知症ケアガイドラインを配布して、掲載している内容に沿って行われました。はじめに聴講者に認知症の総論、予防、介護、その他の中で何に興味があるのか尋ねると、予防に対する興味が高かったです。
予防・進行を遅らせることについて、行うこととしては、頭を使いながら運動することが、効果があるとされているようです。生活については、心地よい状態を維持することが大切とのことでした。今回の講義で最も伝えたかったこととしては、なにかおかしいなと感じることがあったら、高齢者安心センターへ相談するか物忘れ外来へ受診してもらうことでした。早期発見が進行を遅らせるだけでなく、原因によっては改善も可能な場合があるとのことでした。
第2部では当院事業管理者の青山医師が「島田市民病院尾現状」と題して講義を行いました。
当院では10年以上働いていることなど、自己紹介をして講義に移りました。初めに現在工事が行われている新病院の紹介を行いました。地盤対策として約170本杭を使っていることや、免震構造である説明、ヘリポートが設置されることなどを紹介しました。次に当院の救急体制として、救急車の受入れ状況や、搬送される中で重症症例が多い、循環器内科、脳神経外科、などの体制を説明しました。
その他特徴して、当院では泌尿器科領域で手術支援ロボットを導入し、今後は外科、呼吸器領域でも広げていく予定を説明しました。最後に専門の循環器内科医として、血管系の病気は高血圧、糖尿病も持っている方が多く、他にもいろいろな病気を引き起こすため、予防として生活に運動を取入れること、また、年に一度は健診やドックを受診するように呼びかけました。
第3部として地域医療を支援する会が、安心して暮らせる医療環境を守るために、会からの6つの提案を行い学習会は閉会しました。
文責:経営企画課