研修概要
脳神経外科・脳卒中科について
当科の特徴は緊急疾患を多く扱うことにあります。 特に当院のようないわゆる市中病院の脳神経外科では脳卒中や頭部外傷の患者さんを診療することが多く、 必然的に緊急治療が多くなります。 そのため、毎日同じスケジュールといったことはほとんどありません。 例えば、1日手術をしている日もあれば、救急患者さんや病棟の患者さんに多く対応している日もあります。 研修医の先生にとっては、毎日違ったことをするのは慣れないかもしれません。 しかし、患者さんは24時間365日病院にやってきます。 いざ自分たちの治療次第で、患者さんの生死や、後遺症の程度に関わる状況に直面した時、 最善の治療ができるように準備しておく必要があります。 日々準備することの大切さを脳神経外科で学んでもらいたいと思っています。
研修内容・手技
- 神経診察
- 頭頚部画像診断(CT、造影CT、MRI、エコー、血管撮影)
- プレゼンテーション
- 手技(手術、血管内治療、急変対応、蘇生、創部処置、ルンバール、気管切開など)
資格取得
2023年9月現在、島田市立総合医療センターには常勤の日本脳神経外科学会専門医4名、日本脳卒中学会専門医4名、日本脳神経血管内治療学会専門医3名が在籍しております。島田市立総合医療センターは日本脳神経外科学会及び日本脳卒中学会認定の研修病院でもありますので、下記の専門医取得が可能です。
- 日本脳神経外科学会専門医:
- 6年以上の脳神経外科訓練施設で定められた症例数を経験して専門医試験の受験資格が与えられる。
- 日本脳卒中学会専門医:
- 脳神経外科学会専門医、神経学会神経内科専門医、放射線学会専門医、リハビリテーション医学会専門医、救急医学会専門医、内科学会専門医、外科学会専門医、老年医学会専門医のいずれかの専門医の資格を有していて、日本脳卒中学会に3年以上在籍することによって専門医試験の受験資格が得られる。
- 日本脳血管内治療学会専門医:
- 脳神経外科学会専門医、神経学会神経内科専門医、放射線学会専門医のいずれかの資格があり、定められた症例数の経験を得て専門医試験の受験資格が与えられる。
定期カンファレンス
脳外科/脳卒中科
- 【朝カンファレンス】平日8:20~:夜間入院の患者さんや、その日の予定についてチームで共有します
- 【夕カンファレンス】平日16:00頃~:主に、手術症例や治療方針が悩ましい症例をチームで意見交換します。 治療後の症例については動画を供覧しながら、知識の向上に努めています。
文責:脳神経外科・脳卒中科