回復期リハビリテーション病棟について
病気やけがの発症後、急性期で治療を受けて、病状が安定し始めた発症から1~2ヶ月後の状態を回復期といいます。
この回復期といわれる時期は最も効果的に身体機能の回復や日常生活に必要な動作の改善が見込めると考えられており、集中的なリハビリテーションを行うことで一日も早い在宅復帰を目指します。
リハビリテーションプログラムに基づき、医師、看護師、ケアワーカー、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士等が共同して集中的なリハビリテーションを提供いたします。
また、週に1回カンファレンスを行い、お互いに改善状況を確認しながら、退院に向け、計画的に支援を行っています。
回復期リハビリテーション病棟 一日の流れ
6:00 | 起床・洗面・トイレ |
7:30~8:30 | 朝食、食後の歯磨き |
9:00~ | リハビリ・日常生活動作訓練・着替え トイレ動作、シャワー、入浴、足浴 |
11:30 | 食堂へ移動 手洗い |
12:00~13:00 | 昼食、食後の歯磨き |
13:00 | リハビリ・日常生活動作訓練 トイレ動作、シャワー、入浴、足浴 |
14:00~15:00 | 生活動作トレーニング(体操、創作活動) |
15:00 | リハビリ、日常生活動作訓練 トイレ動作、シャワー、入浴、足浴 |
18:00~19:00 | 夕食、食後の歯磨き |
21:00 | トイレを済まして就寝・消灯 |
在宅復帰に向けて、日常生活により近い側面でのリハビリを提供しています。 病棟のスタッフ、療法士が一体となって、歩行練習や機能訓練、日常生活動作訓練を実施しています。 |
リハビリテーションについて
患者さん一人一人の目標に合わせて機能訓練を行い、生活復帰、社会復帰を目指します。
理学療法
身体に障害のある患者さんに対して、主に『運動療法』を用いて、基本的な動作能力(起き上がり、立ち上がり、歩行等)の改善を目指していきます。また、屋外歩行や階段昇降、入浴動作、床上動作など生活場面を想定した訓練も行います。
作業療法
脳卒中(片麻痺、高次脳機能障害)、骨折等怪我をされた方を対象に、生活していくために必要な活動を「作業」と捉え、退院後の実生活を想定した生活動作トレーニングを実践します。退院の際には、自宅環境のアドバイスも行います。また、職業復帰、自動車運転再開などの、社会参加に向けた支援も行います。
また、気晴らしや心理的安定を目的に、様々なアクティビティの導入も行っています。
言語療法
失語症、構音障害、摂食嚥下障害といった、コミュニケーションや飲み込みの問題に対してのリハビリテーションを行います。
入院から退院までの流れ
リハビリ病棟入棟後、患者さんの状態に合わせて機能訓練を進め、定期的に経過をご報告いたします。自宅退院を希望される方には、ご自宅の状況をお伺いし、自宅改修等のアドバイスを行い、退院準備を計画的に進め、退院を目指します。
写真の掲載については患者さんの同意を得ています。
文責:リハビリテーション指導室